Mellow Symphony Official Blog

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MUSIC AS MAGIC!! Singer Songwriter Mellow Symphony's Blog

2012/12/30

今宵の月のように?

月を、眺めていた。

そう、今夜は。おぼろげに浮かぶ、満月(かな?)が黄色く、まん丸く、美しかった。
朝から雪が降って、宵の口にはみぞれのちょっと手前みたいな、小さな小さな雪に変わって、買い物なんかした帰り道、気が付けば、まぁるい月が出ていたよ。

昨日も、月がキレイで。
夜、やはり買い物からの帰り道に、少し見とれていた。

何、思う。

新しい曲の事考えたり、大切な人の事考えたり、そして、欲しいもの考えたり、
スリッパ!
が、欲しいんだよね。今。


トロントで、アルバイトを探す事は、仕事を選ばなければ然程難しい事ではない。真面目で、よく働く(とされている)日本人は、きまって日本食レストランなどで働くケースがしばしば。
飲食店はチップが出るんだけど…時給は大抵相場が決まっている。
トロント(というかオンタリオ州)では定められている「最低賃金」というのがあるのだ。そして、大体の(日本人を雇う)お店が、最低賃金であるケースが多い、と思う。

一般/CAD10.25
リカーサーバー/CAD8.90

アルコールを提供している人…というか、実質、アルコールを提供しているお店であれば、なんじゃいこーじゃいで、下段の時給になる。日本円にして、約770円。



スリッパ、買おうかなぁ…


2012/12/25

クリスマスイヴ。

クリスマスはカナディアンにとっては、家族で過ごす大切な時のようだ。
実家がある人々はクリスマスを家族と過ごすために帰省する。
ない人は…友達と過ごしたり、恋人と過ごしたり…

僕はと言うと、友達と過ごしたり、映画を見たり…している。
LOVE ACTUALLYを今更見たのだけれど、素晴らしかった。何だかグッときた。

言葉に出来ない違和感を抱えていた。

クリスマスだから、自分に正直になる…か、
日本人にとってのクリスマスはもはやただの商業戦略の一部でしか無いように思えるが、クリスチャンが繁栄した文化圏では少し特別な意味なのだなぁと改めて感じた。

日本では別に、今日はクリスマスなんだから…と言って、特段「正直になろう」とかって発想、あんまりないものね。いや?あんのか?告白する人とかは居るかもしれないけど。

しかし、何だかまだ僕の中にはふっとした、ぬるっとした、ちょっと沈みそうな、違和感が残っている。
そして、それはクリスマスだからじゃない。

2012/12/20

数日前からの出来事

歓喜の歌がもうすぐ出来上がりそうでして…
と言いながら、もう結構な日数が経っているのですが、まぁ、本当になかなか大変ながらも、本当に出来上がりには近付いているのです。

歓喜の歌
は、僕が日本からトロントへ移って来て、最初に作った曲です。
日本への、そこに住む好きな人達の事を考えて作ったとも言えます。

僕は、
それでも日本が好きだ
と言いたくて、作ったんだと思います。


先日の投票日、どんどん熱が上がってくるフェースブックやツイッター上での情報むなしく、最低の投票率と言われる数字で、しかも原発、徴兵制などで日本をより心配な方向へ引っ張って行くかもしれない方々がいる党が投票数が多かった、と聞きました。
僕の周辺で流れている情報では、みんな考えていたし、ちゃんと行動していたし、投票所に行列が出来ているとかさ、投票の締め切りを早くしたっていう福島のエリアがあるとかさ、色んな情報が今でも飛び交っているけど。


時をほぼ同じくして、アメリカのコネティカット州の方では、小学校での銃乱射事件が起きて、小さい子供達の命が奪われました。

僕が見た日本の情報は、殆ど選挙の事だったけど、
僕には、何だかコネティカットの乱射事件の事も情報として入って来ていたから(カナダでは連日ニュースの話題となっています)、
あっちでもこっちでも、小さい子供の命が…と感じてしまいました。

シリアのニュースもしばしば流れます、トロントでは。
世界の問題の中に、北朝鮮のロケットのニュースは流れて来たけど、日本の選挙のニュースは流れて来ませんでした。

でも、徴兵制とか戦争とか、もしかしたら身近な話になってくるかもしれないんでしょ?


ショックだったし、トロントにいる日本人の中で、その話題を話せたのは、今のところ4人くらいです。僕の周りでは。


人にはそれぞれ、役回りがあるとして、決して何でも出来るわけじゃないし、あれもこれも沢山の役回りを取ろうって言うのもすごく難しい話。


僕には何が出来るだろうか。
すごく考えたし、今も考えています。これまで以上に。その日から。


それでも、
日本が好きだ
と言えるだろうか。


言いたいよね。


2012/12/12

クリスマスパーティー

先日のイベントに引き続き、夕べもライブでした。
僕の好きな友達が関わっている留学エージェント(トロントに留学する日本人などを、サポートする会社)のクリスマスパーティー。

いやぁ、くたびれた…がしかし、とても楽しめました。

本日のセットリスト。
エンゲージ
(Just Like) Starting Over(Cover)
notebook
Wonderful Christmas Time(Cover)

でした。
スタートから、音響について分かる人がいなかったりして、サウンドチェックに時間がかかってしまったり…などというハプニングもありつつ、それでも留学エージェントならではと思えるアットホームで、賑やかなイベントは大盛況に終わりまし た。

スタッフさんも含め、みんなで楽しみたい。楽しもうという気持ちが出ていて、素晴らしい夜でした。

ちなみに僕もビンゴゲームで、ボールペンとか頂きましたっ。

会場には日本人が沢山いるという事で、MCも久々に日本語で喋ったりして、リラックスしてやれました。

僕を呼んでくれた友達が、主催者のなかでも特にバタバタと頑張っていてくれてたのだけど、みんなが笑顔で帰った後、彼一人反省ひとしきりだったようで。
あんなに活躍して、みんなが楽しんでくれていたのに、一人反省しまくる彼を見て、あぁ、やはりいいイベントに参加出来たのだなぁ、と感じました。


さて、立て続けにライブも終わり、年内は恐らく後一回くらい演奏する機会がありそうです。
その前後で、なんとか、「歓喜の歌」を発表したいなぁというところ!

では、また。




2012/12/10

かえてみたらよかった

ライブやってきた〜。
今日は、とある日本人オーガナイザーによる、ファッションショープラスマーケットのイベント「HANABI」に出演してきました。

色んなクリエイターやパフォーマーがいるんですねぇ、興味深い日になりました。
イベンターからの要望で、今回はカバー曲を中心に、というか全部カバー曲をやりました。
久々かもしれません。

本日のセットリスト。
No Such Thing
I'm Yours
English Man In New York
(Just Like) Starting Over
Sunday Morning
Time After Time

ぜーんぶカバーでした。
今月は、もう一本今週に、出演の機会があるので、そっちでメロウシンフォニーの曲を存分に演奏したいと思います。

ファッションショーというものを見た事がなかったので、見たかったような気もしますが、如何せん僕の出番とショーまでの時間に余りに時間的に開きがあったので、クタクタになってしまいました。
それでも結構残ってたっぷり見てたら、途中でいいバンドも見る事が出来たり、ちょっとした出会いも出来たり、しばらく会ってなかった友達に会えたり、なんか…そういう事だよなぁって感じがした。もちろん、思う事は幾つもあったし、気持ち的にも上がったり下がったりもしてたんだけど。
とてもファンキーなバンドとか、日本人とカナディアンのコラボやら、日本語で歌う女性シンガーなんかもいて、感心しました。
なかなか普段の自分とは縁遠いものだと思ってたけど、終盤のメインであるファッションショー以外はライブイベントと大差はなかったように感じて、これはこれでよかったのかな。
そして、カバー曲を演奏してくれっていう依頼も珍しい事なので、新たな発見があったように思います。

頑張って、もっと色んな環境で演奏させてもらう機会が貰えたら、きっともっとおもしろいさ。

2012/12/06

本日の出来事はこうだ!

本日の主立った出来事はこんなだった!

今日はイングリッシュレッスンに行って来た。
お題をもらい、即興で英語でスピーチをするというレッスンがあったのだが。
コレが、ぜーーーーーーーーーんぜんアイディアが出て来ない、言葉が浮かばない。なんて言ったらいいのか分からない。
他のクラスメートはガンガン出て来る出て来る。アドリブでバンバン、自分の意見を喋っている。もちろん、英語で。
自分の中にも、よく出て来る時と、全然英語が出て来ない時というのがあるが、今回はそういう類いのものだったのかよく分からないくらい、とにかく出て来なかった。
ちーん。(沈黙)
という感じ。

2、3の言葉で勘弁してもらうしか無かった…

何で、出て来なかったのか?英語で自問自答しながら帰っていた。理由は簡単だ。
アウトプットの練習が明らかに足りていない。
言葉のボキャブラリーは足りない。
英語を使用する頻度が低い。

やれよ!(普段から、つべこべ言わず、懲りずに何度も)
ただ、それだけの事だった。

帰り道、先生役でもあり友達でもあるHIROKAと話していたら、「シンゴは発音がクラスの中でもいいから…」と言ってくれていた。
ちゃんと良いところを良いと言って、相手を伸ばす事を忘れないのがHIROKAのとても良いところだし、僕も共感するところだ。
ちっくしょー、やるしかねー。頑張ってやる!という気持ちに勢いが増したようだった。

そして今日は帰りに寄り道をした。日本の大切な友達から小包が届いたので、それを受け取りに行って来た(トロントは一度目に受け取り損ねると、基本的に再配達より自分で受け取りに行くという流れらしい)だ。
中を開けてみると笑っちゃうような素晴らしい日本食の数々。そして心温まる手紙。僕はこの感謝の気持ちをどう表現したらいいのか、少し戸惑った。
とにかく本当に嬉しかった。

そして帰ったら、オーナーのAYAKOさんに昼間の液晶テレビ(夫であるJOHNが僕の部屋に大型の液晶テレビを持って来てくれた件)について話す機会があったので、少しお喋りしていたら、DVDを貸して頂く経緯になった。
僕もAYAKOさんにHITOSHI MATSUMOTOのVISUALBUMを貸してあげた。
なんか、ちょうど映画を見たいと思っていたので、これも英語の練習にいい(と思っているので)たくさん貸して頂く事が出来た。

以上。(日記っぽいぞ、今日!)
さて、英語練習しよっ!

2012/12/03

雪なんて降りましたっけ

昨日と一昨日の寒さから一転。今日は雨がぱらぱらと降って、しかも気温も11度くらいまで上がったらしく、雪なんて殆ど溶けちゃった。

むしろ、雪なんて降りましたっけ?って顔してる。

でも、まだまだ寒くなるんだろね。とろんろ。去年の暖冬の反動で、今年は寒くなるぞって専らの噂だしね。

今日はカナディアンの友達、日本人の友達とスタジオセッション。ジャンルも異なる趣向のメンバーが集まっているので、シンクロする時も殆どなく、まぁ好きな音を鳴らしあっているような…カオス的な空間。
たまーにシンクロするんだけど。
でも大きな音を鳴らすってだけでも、楽しかったりして。バンドいいなぁなんて、思ったりもしちゃうのだよね。

メロウシンフォニーのサウンドにも、こういう機会から何か発展していけたらなとも考えます。

さて、もうすぐ製作中のMV「歓喜の歌」プロジェクトも出来上がりに辿り着きそうかな。
またそれは近々アナウンスしますね。


雪なんて降りましたっけ?顔。

2012/11/30

religionについて

英語のクラスを受けていて、宗教の話題が出て来た。

宗教に関して、僕はトロントに来る前にいつか誰かと話す時が来るんじゃないかと考えていた。
トロントのような多民族都市、そして「chruch」ストリートと名前のつく通りもあるくらい、教会もたくさんあるこの街で。

特に僕は自身で、日本人に対して宗教観について希薄なイメージを持っていたので、尚更知ってみたかった。ので、自主的に去年本を読んでみたりしながら宗教について少し学んだ。日本人として。僕らの生活に何となく染み込んでいる仏教観や神道イズム。

先日のクラスで話題に出た時のトピックは「あなたは神の存在を信じるか?」とか、「許す神と罰を与える神どちらが良いと思うか?」と言った様な内容だった。
一緒のクラスを受けている日本人が「話したくない」などとぼやいていた。聞けばその人は「無宗教」だと言う。そして、ご両親が別の宗教観を持っていて、よく争うのを見ていたそうだ。
また、別の人が言うには「神は居ない。信じるのは自分だけ。神がいるなら、どうして争いを起こすのか」とか。

ふと思ったのだが。
僕は争いを起こしているのは「宗教観」によるものではあるだろうが、「神」ではないと思った。
つまり「人間」が争っているのだ。
神様は決して、戦い方、他の宗教を退ける作戦など落とし込んでいないと思う。(全部の宗教観を知らずに思い切ってこんな風に言ってみる)

「自分」を信じると言ったその人も。「無宗教」だと言ったその人も。「音楽は一種の宗教だと思う」と言った僕も。

それは、己の持っている宗教観なんではないだろうか。
日本人は、元日を祝い、死者を火葬したり、お彼岸にお墓参りをし、クリスマスを祝ったり、心配事があれば近くの神社やお寺へお参りに行ったり、どっか有名なお守りに願いを込めたり、あの星に願いを込めてみたり、星座、手相、易、タロット、お花など様々な占い、風水、霊能力、誕生日。輪廻転生、パワースポットでお願い事をしてみたり、お地蔵さん、杜、それでもってお祭りをしてみたり…とてもマルチな宗教的な行事をしておきながら、無宗教だと言ってみたりする。


「宗教」・・・一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである


なるほどなぁ、こうやってWikiをみると確かに、個人の考えは「社会集団」とはちょっと違うのかもしれないよね。
入信していたところで、(敬虔なタイプとかそうじゃないタイプとか)カスタマイズして興味を持って、信じている人がいるのだから、調べた上で、チョイスして暮らす。僕はそれが一番いいじゃないかと思う。

とここまで書いておいて、現在世界で起きている宗教戦争の事を考えると、僕の考えなどはとても彼らの発想と比べて生温いのだろうけど。

僕は少なくとも、僕の信じている「目の見えない存在」 という、ある種「僕の脳が作り出した神様?」が喜んでくれるような、褒めてくれるような、いいねぇって言ってくれるような、
そういう事は何となく意識して、自分の選択をしていたいと思っている。

2012/11/22

ダンダスイーストのおばちゃん

好きな人が出来た。

アレは、俗に言う「みどりのおばちゃん」的な役目の人なのだと思う。
朝、Dundas Eastのストリートを自転車で駆け抜けて行くと、横断歩道のところで歩行者用の信号を押して、歩行者が横断する手伝いをしている。

おばちゃんは、アフリカ系の方で、白い歯がニッとすると目立つ、恰幅のいいおばちゃんだ。
何度か僕がそのストリートを通過する時に出くわした事があるのだが、おばちゃんが通り際の僕たち自転車野郎に向かって、にっこりと手を振って「安全にね。良い一日を。」と声をかけてくれる。
僕はそのおばちゃんの無償の愛が好きで。何か応えたくて、すれ違い様に僕も「ありがとう。あなたも(素敵な一日を)。」と返したりする。

僕は、そういうのがよくあるトロントの感じがとても好き。

名前も知らないおばちゃんだけど、気さくに歩行者の方々とも話したり、通過するだけの僕らにも目掛けて気さくに声をかけてくれるなんて素晴らしいじゃないか。
おばちゃんの言葉にも「my dear」とか「sweat heart」みたいな語尾がついていて、親し気のある呼びかけが伝わってくる。決して、「注意」という類いで声をかけているワケじゃない感じが優しい。
彼女がそんな風に優しさをふりまいて声をかけてくれるので、僕らも「おばちゃんが、ああ言っていたし、気をつけよう」と一瞬でも思う事が大事なんじゃないかと思う。

気のせいかもしれないが、トロントのおばちゃん達に僕は良いイメージを持っている。年を追うごとに、何と言うか愛嬌が何重にも折り重なって行くような…何だか、まぁ、もちろんそういう人ばかりではないのだけれども。
先日のボブディランのコンサートでも隣り合ったおばちゃん(おばあちゃんくらいかな?)も、気さくな方でおしゃべりしてくれて、帰る頃には「会えてよかったわ。帰り気をつけてね。おやすみ。」と言ったような言葉をかけあってサヨナラした。

日本にも、愛嬌のあるおばあちゃんのイメージや、いいおばちゃんも沢山いるんだけど。
どうしても何となく「オバサン」の様な、女性が老いる事へのマイナスなイメージが少し強くあるように思う。

やりたい事を思い切りやる事、自分の意志を主張する事、相手を尊重する事、美味しいものを美味しいと言って食べる事、ルールやモラルを守る事、誰かを一生懸命愛する事、自分が少しずつ老いて行く事へのイメージも。
なんかそういうのが、同率に受け止める事が出来るってのは、簡単じゃないだろうけど、そういう世界がいいかもな。そして、それって少しずつ作って行けるような気がした。


おばちゃんに、クリスマスが近付いたら「メリークリスマス」って言えるかな。

2012/11/18

新しい出会いについて

ツイッターのbotなんかでもチラチラ見かけるんですが。
人生は出会いと別れの繰り返しである、なんてね。

何だか久しぶりに、痛感したというか、あぁ、これは一種の別れというやつだな。という経験を、今日はしてきました。

彼らとの付き合いは、僕がトロントに来た最初の月に出会ったので、5ヶ月とちょっと。
僕らはその間に、音楽や美術、お互いの人生観など、沢山の感覚を共有し、交換しました。
トロントで、知り合った日本人という、ちょっと特別な境遇も手伝って、出会って5ヶ月後に来た別れが、こんなにも寂しいものになるとは思いもしませんでした。

国際空港まで見送りに行き、僕に至っては眠くて眠くて、ただ一緒に居るだけの心地よい空間に漂いながら、気付けば彼らは荷物整理を終えて、出発直前。

行くなよ!
なんて、ナンセンスな言葉は、考えもしなかったですが、次に同じ瞬間を共有出来るのは、いつなんだろうと考えると、寂しい気持ちになり、彼らをみると今にも泣きそうな顔をしていて、僕も何かを我慢して、グッとこらえました。
ついでに言葉も出なくなっちゃったけど。

最後に別れる時、僕は彼らに「次に会う時は…」という言い方で別れました。
これで、終わりじゃないし、今寂しくても彼らがこの先の旅路で経験した出来事。新しい出会い達。それら全てを吸収してきた時に、もう一度会えるのを楽しみにしているのです。

見送った後、帰りのバスでも、始終ウトウトだったのですが。
そう言えば、僕を5月に送り出してくれた仲間達も、こんな気持ちだったのかなと考えました。
旅立つ仲間を送り出す人、そして仲間に見送られながら旅立つ人。(奇しくも同じ頃、大好きな東京の音楽仲間たちが遠く石巻でライブをしている…。)


また一つ、僕は何かを知ったのかもしれません。

僕らとの小さな別れが、彼らの大きな新しい出会いに繋がっていると考えると、最高に嬉しい事かもな。

ありがとう。


2012/11/16

20121115@BASS LINEライブ

ただいま〜
無事、ライブ終えて来ました。
ふひゅ〜、見に来てくれたお客さん、CD買ってくれたお客さんもありがとうございました。
今回出演したイベント「Beat at creator's lounge」は初回に続き、今回が二度目の出演だったのですが。イベント自体が力をつけて来ているのか、以前にも増して演奏のタイミングには沢山のお客さんが前の方へ見に来てくれて、大盛況でした。とは言え、ちょっとシャイな日本人の人々も居たから、ノイズは少し少なかったかな。あは。

いずれにせよ、みんなのおかげさまでとっても楽しめました。興奮して弦切ったし、えへえへ。そして、みんながとてもいい顔をしていたのがよく見えました。

本日のセットリスト
1 歓喜の歌(MV制作中の楽曲)
2 notebook
3 Sunday morning(cover)
4 片想いのタップダンス
5 feather(全英詞に取り組んだ初公開の最新曲)
6 エンゲージ

でした。

何だか先月ライブが出来なかったのもあったせいか、今回は溜まったエネルギーがあったのか、燃えていました。
とても楽しみにしていてくれたのに、何人か来れなくなった友達も居たけど、中には突然顔を出してくれて「お前の為に来たよ」と言ってくれる友達も居たり。演奏後に話しかけてくれた初めての方々もいて、とても有り難い夜でした。

あと、「腕を上げた」って言われた…(なんだそりゃ 笑)


いつの日か、免罪符だなんて思わなくてすむ時が来るかも知れないなぁなんて漠然と考えながら。
来てくれたお客さんに、大満足してもらえるよう、もっと磨いたり、工夫したりしたいと思います。
今回のライブの模様は、写真やら動画やらでまた近く、アップ出来ると思いますので、お楽しみに。


ひやぁ、いい夜になったな。
ありがとう。

また、すぐにね。

Bob Dylanというアート

トロントでのビッグコンサートは三度目。
Coldplay、Sigur Rosに続き、Bob Dylanを見てきた。
正直、めちゃめちゃ見たかったから、もう行けるだけで嬉しかった。
いつ死んでしまうかわからぬ感もあると言えばあるし。

ディランのライブテイクを何度か音源で聴いた事があるが、彼のライブでは、数々の名曲が大胆にアレンジされて演奏される事がしばしばあるようで。

今回もCDで聴いていたあの曲、この曲、聴きたい曲はたくさんあったが、聴く事が出来た名曲の幾つかは、殆ど原型を留めて居ないアレンジだった。

Like a rolling stone 、Blowin' in the windなどなど。ディランが歌い出して、歌詞を聴いていてようやく何の曲か分かるような。
ありゃあスゴイ。コンサートに来ている一般客はそんな大胆にアレンジされている曲よりも、オリジナルがきっと聴きたいハズなのに。

そして、他のコンサートと違って、カメラも基本的には持ち込み禁止。嫌いなのだろうか…とはいえ、開始後は会場中でたくさんのフラッシュが光っていたけど。

多分だけど、喉が潰れてもうあまり歌えないのではないだろうか。殆どの曲は、歌っていると言うより、しゃがれ声でディランが語っているような歌い方だった。
それでもたまーに、メロディーを歌うと、実はスゴくピッチが良さそうにも聞こえるから不思議だが。
Lay Lady Layとかの喉と比べたら、そりゃ歌えるハズないかなという気もしなくも無いが…。

スタートした時も、客席に背中を向けんばかりの角度で、座って鍵盤を弾いて歌っていた。客席側のディランの側面には機材がおいてあり、ディランがなにしているのかよく見えない。加えて鍵盤もそんなに上手ではない。
そして、たまにブルースハープ片手にフロントに出てくる。因みにハープはやっぱり上手い。
更に何とハンドマイクで歌う。
そして、遂にディランがギターを弾いて歌う事は無かった。

という。
肩透かしというか、終始、こちらが期待する事などどこ吹く風のディランなのだ。
ヒットソングも演っているし、バックバンドがまたいい演奏していて、流石というか。
結局終わった後には、見てよかったぁという充足感と共に、何とも言えぬキツネにつままれたような、呆気にとられた感もあり。
総合的なコンテンポラリーアートを堪能したような気分だった。

期待をいい意味で裏切り、媚びもせず、満足もさせる。
そんな事が出来るのは、一体世界にあと何人いるだろうか。
歴史を創ってきた男には、やはり一見の価値がありまくりだった。

2012/11/12

MV撮影の続き

メロウです。
トロントは、冬に向かってガンガン突き進んで行きます。ノンストップ。
秋があっという間に終わり、今月から冬の感じをガンガン出してきているんですが。
不思議な事に、ここ数日だけ少し暖かいです。気温がマイナスに行かないくらい。週の半ばくらいから、また急激に下がるようですが…
さて、MVを引き続き制作しています。今日で撮影は恐らく終了。後は編集…という段階に入ったのではないかと思っています!

今度の曲「歓喜の歌(かんきのうた)」は、僕がトロントに来てから、一番最初に出来た曲です。
この想いが、遠く日本にいるみんなにも届いて欲しい。そう思っています。
楽曲自体も、配信でのリリースを検討しています。
いずれにせよ、今月中には発表したいところ。

先日も少し書きましたが、こっちで知り合った仲間たちと制作していて、彼らがすごく活躍してくれています。

アイディアを出し合って、合間に冗談を言いあったり、深い話に時にはなったり…
この仲間で作る事が出来るのは、都合上今回限りとなりそうなので、その辺も含めて楽しみたい時間です。


おっと、そして今週はライブ。現在制作しているMVとは別の新曲を発表出来そうです。
これは全英詞の楽曲。
こちらも既にレコーディングを進めています。
MVは今のところ無いですが、MVはこれからも挑戦してみたいと思っています。
みんなの反応があるかないかにも因るのですけど…。

新曲も、乞うご期待!
まずは歓喜の歌を仕上げるぞ〜!!

2012/11/04

メロウさんはいられまーす

はい、ずっと入ってますけど!
しんごにーです。

今日はMV撮影の続き、若手のクリエイター達が寄り添って、みんなで意見を出し合って、それを具現化出来るテクニックを持っている人が居て、フラットの視点を持てるヤツがいて、感性が映像とリンクする人が居て、そして演者がいて。
メロウの映像を、4人でせっせと制作しています。
楽しいですねぇ、ぶつかりながらも、前へ少しずつ進む。

いや、有難い事です。

彼らと交わす言葉の節々が、頭でなんだか鳴り響いているような…そんな。
これらは、今までコラボしてきて、僕の大好きな仲間たちと、全く違う角度の刺激。

もう少ししたら、出来るかな。何とか今月カタチに出来たら、音源も含めて考えています。

今しばらく。

帰りに別の飲んべえの友達と合流したり、また違うお友達と偶然会って話し込んだり。
あう、育んだんじゃないかな。それ故の充実感みたいなのがあるのさ、きっと。



2012/11/01

初めてのハッピーハロウィン!

いやぁ、初々しいっていうか。何か、久々にタイトルらしいタイトルかな、これ。

トロントに来て、もうすぐ5ヶ月経とうとしています。
今日は10月31日。それはハロウィンの日。
カナディアンの友達の中にもこの日を楽しみにしているヤツもいました。一番好きな日だって。
街中でももちろん、僕の周りのコミュニティでもパーリーがあちらこちらで、日を変えたり、趣向を凝らして行われているようです…(が、僕はほぼ不参加…えへ)

正直、夏頃毎週のようにやっていた音楽フェスとは違って、
どうやってお祝いしたらいいの??
という感じ。(まぁ、パーリー行けば分かるんだろうけど)

何か、小さい子の方が楽しむイベントなのかなとも思いきや、街を歩けば居るわ居るわ、あちらこちらで、仮装して歩いている方々。

飲食店、美容室、ありとあらゆるお店のスタッフさんも、大抵みんな何かしら装着するなり(マスクっぽいやつ)、くり抜いたカボチャを飾るなり、あ、後は家の軒先?庭とか玄関先とかをユニークに飾ったりというのもよく見かけます。

何か、思い思いに楽しんでいるみたい?

イマイチ、ノリを理解していない僕はというと、街の人々やお店を楽しみつつ、更に、いつ何時子供たちに「トリックorトリート!」みたいな事を言われてもいいように、一応、アメちゃんとか持ち歩いて出掛けたものの、トリックorトリートをけしかけられる事は無かった(フーリガンみたいなものを想像していた)。あぶね。

でも、街を歩けば今日は何だか話し掛けられたな。道聞かれたり、あと。何か、聞かれたり…(聞かれてばっかり)

今日はアルバイトの面接にも行って来たので、そこでも聞かれてみたり(笑)

少し疲れたかなとも思うけど、でも、やっぱり人間と話すのって面白いな。多分、動物と話してもオモシロイのかもしれないけど。


愛情の反対は、無関心である。
なんてね。
そんな言葉をふと思い出すけど、勇気を出して、自分を少しでも表現して、相手に伝える事ってのは、やはりとても大切な事なんだねぇ。

あぁ、今日は何か、頭使った。
帰りに行ってみたかったコーヒー屋さんへ行き、想像通りの素敵さに何だか嬉しい気分になったのであります。

トリックorトリート!!
ではでは、ハッピーハロウィン。

(写真は近所で見付けた仮装少年少女達の行進)


2012/10/28

一種の事故と呼ばれた料理。

トロントではどんな食生活をするの?
と、よく聞かれますが、僕の捉えた感覚としてはトロントは移民の街。多国籍文化が混合しているので、そのお国柄の人が、それぞれそのお国柄を経て、食べたいものを食べる。といったイメージに近いです。
従って、特にこれと言って、トロントに限っては、カレーをよく食べるとか、主食は米だとか麦だとかそういうのはありません。
パンも食べるし、肉も野菜も、パスタもカレーも、何でも食べます。米だってうどんだって、手に入ります。

そんなところなので、名産品みたいなものがコレと言って無い!みたいな事を、以前にお話したユーモラスなおじさんが言っていました。

そんな食生活の話題が出た中で、唯一、カナダ産と言われる食べ物、というか料理があるそうだという事が判明しました。

それが、Poutine。プーティーン。
トロントではなく、ケベックと言う、カナダのフランスエリア(フランス語喋ったりするとこ)の方から発祥した料理のようです。

カナダに来たら、これを食べた方がいい!
と、ほっっとんど誰も言わない、そんな料理。
まぁ、B級グルメみたいなもんだよなぁ、と僕は認識していますが。一種のジャンクフードとして、アリな気はしています。僕はあまり食べた事ないですが。

どんなものかというと、ポテトにチーズとソースをぶっかけたもの!
それだけ。(細かく言うと色々あるみたいだけどね。wiki参照)
カナディアンのユーモラスなおじちゃんはその料理をして、「アレは料理っていうか…事故みたいなもんだよね!」と言っていました。はは。

賄いかなんかから生まれたのかもしれないですね。
僕が一度友達にもらって食べたプーティーンは、厚めのポテトフライに、カレーソースみたいなものがかかっていて、ごちゃごちゃっとして、それで、まぁ、うん。食える食える。って感じ。酒のあてにもなりそうっていうか…ね。

何となく、今日それをお家で食してみたくなったので、冷凍のポテトフライを使って、オリジナルソースを適当に(カレーみたく)作って、ぶっかけて、それで食べたのです。

結果は…まぁ、まぁ…こんなもんだよね…という感じ。
何ともですね。

誰かトロントに友達が遊びに来たら、その友達を実験台にどこかのお店のものも、ぜひ食べてみたいと思います。プーティーン屋さんとか一応あるしね。へへへ。

2012/10/24

昔の髪の毛で出ています

データの整理ってのも、時には必要ですかね。
どんだけ大きなHDDがあったとしても、ずーーーーーーーっっと溜め続けていたら、いーつーかーは、一杯になるわけで。

たまたまちょっと別の探し物をしている時に、見付けて面白くなったので、たまにはこんなものを。
こういう抜いたブログもたまには…ねぇ

2009年頃のメロウのようですね。
髪の毛長いってなんか、(自分自身が)坊主に見慣れちゃったからおもしれ。



2012/10/19

ミュージックビデオ大作戦

おはよう、こんにちは、こんばんは。メロウです。

トロントに来て、最初に作った曲をどんな形で届ける事が出来るか、考えながら、そうして現在、ミュージックビデオの制作に取りかかっています。
こっちでの出会いが作ってくれた輪。トロントで出来た友達に協力してもらいながら。

そんなわけで、昨日は撮影の為、High Parkという大きな公園に行って来ました。
春には桜もたくさん咲くらしいです、ハイパーク。今の時期は紅葉がとても綺麗でした。

撮影してくれる友達を待つために、ベンチに座り、ギターをポロポロと弾いていたところ、陽気なポーランド出身のカナディアンに話しかけられました。「すごくいいね。君は第二のエルビスプレスリーか?」みたいなノリで。

陽気でしょ。


こういう事を笑いながら、ただ話がしたくて、声をすっとかけてくる。そんなのがこっちでは日常の中にある風景だよなぁ、と僕は感じていて。すごく好きです。
「ウチにはたくさん楽器があるんだ。今度フェスティバルで演奏するから遊びにこいよ」などと、そんな会話をしている間に、撮影してくれる友達が合流してくれたので、僕らは撮影に向かい、彼らはお家に帰って行きました。
撮影は、順調。

秋の景色も少し入ったりするかな。
トロントの雄大な景色の中で、日本のみんなにもちゃんと届く映像が、音楽が、作れたらという気持ちです。
完成まで、今しばらくお待ちを。



2012/10/15

【WIONI】セルフライナーノーツ「エンゲージ」

最終回。4th Album「WIONI(ワイオナイ)」の最後の曲は、M-20「エンゲージ」です。
engageという言葉自体、日本では、「エンゲージリング」が有名なのかなと思いますが、意外と?たくさんの意味を持っている言葉ですね。

約束、雇う、(注意を)引く、(時間を)取る、忙しくする、従事する、(敵軍と)交戦するなどなど…

うーん。興味深いですね。
エンゲージを書いたのは、忘れもしない。この曲は、初めての札幌ライブを敢行した時に、原曲が出来ました。

メロウは当時、東京を中心に活動していましたが、都外は、名古屋と札幌が数少ない呼んで頂いてライブに赴いた場所でした。
その時のイベントは2デイズあったのですが、札幌の市電の中で電車を貸し切りライブをやったのが、初日。イベントを通して、様々な方々と出会い、その打ち上げまで含め、札幌での初夜を堪能した後(場所はすすきのエリアでしたが、そういう意味ではありません)、ホテルに戻り、ハードケースのギターを抱えながらクタクタで帰った時、ふと、メロディが降りてきたのがエンゲージでした。
僕はそれを逃したくなかったので、どんなサウンドだったかなって後から、ギターを取り出して曲の原曲をレコーダーかなんかに記録し、そして東京に戻った後に曲にしたのが「エンゲージ」でした。歌詞も確か一気に仕上がったように記憶しています。
思い入れが強いのは作曲に至るプロセスだけではなく、作詞に関しても、言葉の持つサウンドを出来るだけ優先していた手法に、更に実際の言葉としての「意味」の中に、自分の強い「信念」をうまい具合に昇華させる事が出来た事にすごく手応えを感じた曲でした。

言うなれば、作詞の部分で、エンゲージ以降の作風には、何か一つの「傾向」があるというか、手に入れた感覚があります。

そして、この曲の録音は。
WIONIの中でも、他とは全く異なった録音方法をとっていて、西荻窪のライブハウス件レコーディングスタジオ?の「w.jaz」で録音しました。
バンドサウンドで録音したかった事と、当時のメロウシンフォニーのバンド編成の仲間がすごく好きだったので、そのメンバーで録音してみたかったという思いで取りかかったような記憶があります。

ギター:松野 恭平(Tokyo common sense)
ドラム:高橋 "もも" りょう(rabuka、中根大輔バンド、Tokyo common senseなど)
ベース:桃園 大地

というメンバーに演奏してもらいました。
コーラスも直前まで出て来なかったものが、レコーディング中に「こんなのどうだろ!」的にひらめいて録音したように記憶しています。

なかなかそれらの録音を公表する機会がなかったのもあり、ようやくWIONIに収録出来て、そしてあのセットリストの最後に来たのは、とても自分でもしっくり来ています。

いつだって思うのが、この曲は、僕らのテーマソングだと思っています。
「上手に踊るコに興味はないのさ」
物事を巧く、上手に、器用にこなす事よりも、
不器用だって、下手くそだっていいから、全身全霊で、思い切り、魂でぶつかる。
そんな人を応援したい
この曲はそんな曲です。


長い事続いたセルフライナーノーツもこれでおしまいです。
過去の作品はあまりに時間が経過しているので、書かない方がいいのかもしれませんが。引き続き「WIONI」含めメロウシンフォニーの作品を楽しんで頂く一つのエッセンスになれば幸いです。
もし楽しんで頂けたのであれば、次回作以降も続けてみたいと思います。ぜひ、感想などあれば聞かせて下さい。ありがとうございました。

WIONIは以下で試聴可能です。

iTunes Store
http://itunes.apple.com/jp/album/wioni/id548772499

Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/Wioni/dp/B008Q5ZTYI/ref=sr_1_cc_3?s=aps&ie=UTF8&qid=1344875397&sr=1-3-catcorr

CD Baby
https://www.cdbaby.com/cd/mellowsymphony

2012/10/14

小旅行に行って来ました

ツイッターで、ボソボソとやっていたのですが。
この興奮が冷めやらぬうちに、ブログにも。

トロントへ来て、4ヶ月程経ちまして、初めてトロントを出て来ました。
行き先は、日本。そう、トキオー。

音楽仲間の結婚パーティーに、召喚してもらうというミラクルが起きたので参加してきました。メロウの東京最後のバンドライブでも叩いてくれた盟友、高橋"ベホイミ"ヒロキンスキー。
サプライズという事で、僕は神父の格好をして、更に馬のヅラ?を頭にかぶり、みんなの前に登場。大好きな仲間がまんまと驚いてくれて、泣いてくれたりまでしていました。

僕自身も、ちょっと数ヶ月ぶりに仲間に会うってだけで大興奮だった上に、何年かぶりにライブを見た仲間のバンドだったり、そこからの打ち上げ(要は二次会なんだけど)の流れなんて、とてつもなく久しぶりだったから、最高に楽しかった。
余りにも素晴らし過ぎて、一個ずつこの興奮を伝えて行くと、大学生の論文みたいになってしまいそうなので割愛しますが。
とにかく呼んでくれた夫妻の幸せは、周りに居た仲間の幸せな表情と、当人たちの最高の笑顔で、確信したわけであります。

そして、その日から3日間。僕が東京で、または音楽を通して出会った好きな方々に、連日、朝、昼、晩と次々に会いに行き、言葉を交わしたりしたわけです。

あっという間に時間は過ぎて、今、こうしてトロントでブログを書いている自分が、本当に東京に行っていたのか?という気もしますが。
写真が残っていたり、ちゃんと胸に焼き付いているものもあるので、やはり嬉しい気持ちです。移動だけはほんっっっっっっとに大変だったけど(特に帰りはとんでもなかった)。

また、みんなに会える時まで、そしてトロントでもっと素晴らしい仲間と出会って行けるように、日々進んで行きたいと思った次第であります。
大好きなみんなの幸せを、心から願います。




【WIONI】セルフライナーノーツ「none」

更新が遅れてしまいました。
最後の週へ来て、面目ない。ので、今回は2曲分、一気に書き上げようと思います。

 M-19の「none」。
「none」= なし

って事ですね。無音です。つまり。

空間を上手に、隙間を巧く使う事。空拍を、つまり無音を上手に使える事にとても興味を惹かれていた時期がありまして。
ファンクだったり、サンプリングを巧みに駆使したパズルメイキングな音楽だったり。奥行きのあるポストロックだったり、いずれも空間を巧く使っているというか…

有名な現代音楽ジョン・ケージの「4分33秒」にももちろん、インスパイアされていると言わざるを得ません。

これは、WIONIを作って行く過程の中で、自分なりにたくさんの「音」と向き合った経緯もあり、「none」が必要だったと考えています。

音が無いという音も、時に、凄く重要に響いたりしますからね。何せ、この世に無音の空間などほぼ皆無に等しいわけで。

もう一つ、作風として、次曲「エンゲージ」が異質だったというのも、この構成は役だってくれています。
では、続きは次回。

2012/10/01

【WIONI】セルフライナーノーツ「notebook」

M-18の「notebook」です。ノートブック。
先週の「Page」から繋がり、ノートブックのイントロへと続いて来ます。

曲が出来ていった流れは、忘れてしまいましたが、とても思い出がたくさん詰まっている曲です。
メロウのライブでも、よく演奏しています。

メロウのバンドセットのリハーサルへ向かう前にこの曲の断片が出来た為、みんなのところへ「こんなの出来たよ」と聴かせに行ったところ、当時のサポートギターのTokyo Common Senseことマッツノーが「この”僕らは最高”ってところ、もう2回くらい言われたら泣いちゃうね」とポロッと口にしてくれた事を覚えています。(当初のデモにはサビが一度しか来なかったため)

この曲の歌詞の世界観は、僕の学生時代の思い出からの断片から、イメージを膨らませて。曲が出来た当時までに出会ってきた、たくさんの友情に感謝の思いを寄せた曲になっています。
何と言うか、東京で出会った沢山の音楽仲間と騒いだ、そんな夜が頭の中によぎっていたのでしょう。

この時期の僕の作曲には、とても「I」「YOU」の様な単数よりも、「WE」の世界観が強い歌詞がよく出て来たように思います。
とても僕個人の、パーソナルになんか近い価値観で歌えているかもしれないですね。だから、よく歌っているのかもしれません。

この曲を歌っていたところ、音楽仲間が好んで(ちょっとカラかって?)当時、「アレ、歌ってよ。さいこーのやつ」と声をかけてくれたりする事がちょこちょこあり、そんな中でもライブのセットリストによく登場していた経緯もあります。

音楽が繋いでくれた友情。

サウンドは、少しオーケストラのパーカッションみたいなものをイメージしつつ、軽快なギターサウンド、追いかけるように出て来るエレピの音。それから重厚なコーラスワーク。
ボーカルの質感も含め、ギリッギリまで何度も何度も何度も何度もやり直して、色んなところ(再生環境)で確認の為、聴いては一喜一憂していました。
音をイメージ通りにコントロール出来るという特殊技能の方々を心底尊敬した瞬間でもありました。

語る事が多くなってしまいそうですが。旅の歌でもあり、友情の歌でもあり。
僕らは最高なんだ!って思い切り叫びたい。そういう曲です。



以下で試聴可能です。

iTunes Store
http://itunes.apple.com/jp/album/wioni/id548772499

Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/Wioni/dp/B008Q5ZTYI/ref=sr_1_cc_3?s=aps&ie=UTF8&qid=1344875397&sr=1-3-catcorr

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2012/09/28

風邪にまつわるえとせとほにゃほにゃ

先週の頭から、喉がいってーーーーってなって、こりゃ危険だわって。大事を取って取って取りまくっていたんだけど、あっさりウイルスに浸食され、ちょうど先週の木曜日がライブだったんだけど、限界ギリギリの喉で何とか歌い切って、帰ってブログ更新した後は、バスの運転手にロクに「Thank you」も言えないくらい声がガッラガラのぐしゃぐしゃだった。

そこから、魔界のような週末を過ごしてた。
友達から頂いた差し入れのハチミツ(マヌカハニーっちゅうよいやつ)や、ポカリスエットの粉末でポカリ作って飲みまくり、連日うどんか雑炊か(たまにカレー)で、頑張ってもなかなか治らず…
どうする?ここは病院行った方が…と思い立ったところに、日本から持って来ていたパブロンを発見して、飲んでみたところ思ったより効果があり、ちょっと症状が緩和。
喉の痛みや熱っぽさは治って来たようでもあるのだが、後半にかけて今度は鼻水と痰と咳の攻撃。
それでも引き続き、栄養を接種し、鼻をかみまくり、痰をきりまくり、予定をキャンセルしまくり、安静に、あんせーに過ごしていながら、たまに買い物に行ったり、しょうがとかキムチとかポカリの買い足しとか、あと長ズボンとか!!
こっちの韓国スーパーで買ったキムチがちょっと楽しみだったんだけど、鼻が詰まっているから味がよくわかんないし、そして、ポカリは1.5Lが1本4ドルくらいするし(割高)…。初めてトロントで買った衣料品が、10ドルの長ズボン…へへ。

そして、パブロンがちょうど無くなったところで友達から頂いたコンタックを投与してみたりしていたところ、更に大分和らいだ。症状。
その薬も無くなるタイミングで、気付いたのだけど「そもそも風邪に一週間以上かかるってアレかなぁ」と思って、市販の薬に頼るよりもやはり病院に…と少し考えて、こっちでの暮らしが長い人に相談すると、帰ってくるのは、「とにかくゆっくり休む」と「市販の薬」であった。
よくよく聞いたり、調べたりしてみると。カナダの人は「風邪くらいでは通院しない」という風潮があるらしい…。病院に行っても「市販の薬飲んで静養しなさい」と言われるとか。

ほ、
ほ、
ほぇ〜〜〜〜〜

という事は、図らずも僕の作戦は大外れではなかったよう。

引き続き、これで行くしかなさそうですね。
にしても、出先で友達に聞けば、周りの友達も結構かかりまくっているわけですよ、風邪!中には花粉症とか言っている人も稀に居ますが。
でも症状が軽いなんつって、普通に外に出歩いたり、遊んだり出来ている(それもそれで凄いんだけど)。
これは、つまり花で言うところのミツバチ。ウイルスを運び回るサイレントアサシン的な人々が一杯街に出ているわけです。
ストリートカーや電車に乗っていても、確かに咳している人が増えたように思います。

しかも、マスクをする週間がないそうです、こっちでは。確かに市販されているところを見かけた事がない…ま、マスク…喉の為にも、ウイルスを貰わないためにも、渡さないためにも、いいと思うんですけどねぇ、僕は。

ともかく、私は、ひっさびさに風邪をひいて、寝込みまくるなんていう生活をしているので、トロントにまで来て何してんだと思いつつも、オーナーのAyakoさんが差し入れで「炊き込みご飯」をお裾分けしてくれたり、友達が薬を届けてくれたり、なんやかんや人の優しさに触れて、有り難がっている日々なのです。

もうすぐこっちに来て、初めての小旅行があるから、完全体に早く戻らねば!!

風邪、早く治せよ、オレの身体!!

2012/09/24

【WIONI】セルフライナーノーツ「Page」

週間のつもりが、今週はとても遅れてしまいましたが、M-17「Page」です。

次曲である「notebook」へ向かって行くインタールードというか、そういうトラックですね。
タイトルもノートブックにちなんで付けたタイトルですが。
サウンドがまるで、ノートのページを捲るような、そのスピードが少しずつ早くなっていくような、なんかそういうサウンドに出来ました。
漫画で言うところの、回想シーンへと続いて行くもやもやもや…みたいな。

このサウンドは僕の大好きなバンドのコーラスとアコースティックギターを少しだけサンプリングしたのと、それから合唱団のコーラス。あと2011年に行ったニューヨークへの弾丸旅行での、地下鉄でのサウンド。これがね、意外にもうまく混ざり合ったと思うんです。
ザクッとくっつけて、試しに聴いてみて、イマイチだったら、どこかを無くして足して…みたいな作業工程をよくするんですが。
最初に聴いた時「あれ?思ったよりもハマっている!」といい意味での裏切り?そんな驚きがあったように記憶しています。

そして何よりも効いていたのが、当時、メロウシンフォニーのバンドセットで演奏していたアレンジのエンディング間際のコーラスとして使っていたバースが、このサウンドの肝を担っていると思います。「ら〜ら〜ら〜、らららら〜、らららら〜」という繰り返しなのですが。
盟友Tokyo Common Senseことマッツノーと作ったとも言えるような、怪し気なコーラスワークの4小節。とてもナイーヴな音程で彼のハーモニーが入って来るので、反復練習をしたのですが、そのリハーサルテイクをここではサンプリングして流しています。

僕が高校時代に、友人と共有したイメージの中に。
「電車旅」「合唱(コンクール?)」というのがあったからかもしれません。

電車のサウンド、合唱の様なコーラスワークが何枚も重なり合った時に、「notebook」という旅が始まります。。。

写真は、2012年4月に行われたメロウシンフォニーのバンドセットライブ。楽屋での一枚。
左から
Bass:桃園 大地
ONI
Guitar:松野 恭平(Tokyo Common Sense)
Keyboard:mammo(from パインズマインズ)
Drums:高橋 "ベホイミ" ヒロキンスキー(from ミートザホープス)

2012/09/21

3rd GIG in Toronto!!

ライブやてきた~!
あ、ども。Nateです(イングリッシュネームを最近ゲットしました~)
トロントでのイベント出演は3度目。
今回は日本人のコミュニティに因る日本人のアーティストを取り揃えたイベントでした。写真に、ライブペインティングに、DJに、生演奏に、イラストなどなど。
来てくれたお客さん、CD買ってくれたお客さん、差し入れしてくれた仲間もとってもありがとう。
そして、呼んでくれた仲間も。

あいやぁ、素敵な夜になったなぁ。ノド痛いけど。
あんまり僕の事を知らないけど、共通のコミュニティを持っている日本人以外の友達が、「仲間を連れて来たよ」なんて言って来てくれたり、「シンゴ!お前の曲を聴く為に来たよ」なんて言ってくれて。
うぅーん、感激。

本日のセットリスト。
1 notebook
2 片想いのタップダンス
3 西の空と東の空にヒカリ
4 Stand by me (cover)
5 歓喜の歌(新曲)

日本の神様に、オーマイゴーッドって言ったら何人くらいに通じるかな。

なんちゅーか、期待して、観に来てくれている人が何人も居てくれて、素直に声かけてくれるんだ。彼らの興奮を。
それで、思い切りやるなんて最高だよね。そんな中で。
期待値をドカンって上回る事したい!って思い切りやる。
それって最高に健全だと思う。
終わった後、みんなと握手したり、ハグしたり、良かったよって声かけてもらって、くったくたの身体に家に帰るエネルギーを注入するみたいにさ。

初めてのイベントって言うのも、僕はすごく好き。
これから発見して、発展して行くっていうエネルギーと、実験的な事をやっているその感じ。

体調を完璧にして、更に磨きをかけて、もっと素晴らしいパフォーマンス出来るように、次もきっと楽しんでもらえるよう出来る限りの事をするからね!!

って書いている内に、気が付いたら外は土砂降り。
私は会場を早めに切り上げたものの…うひゃあ…とにかく帰ってよく眠ろう。

ありがとう。

2012/09/14

【WIONI】セルフライナーノーツ「Lullaby of Bubble」

M-16「Lullaby of Bubble」です。
子守唄ですね。泡の。
パチンと。消える。泡の。

この曲は、メロウのバンドセットのライブでも、何度か試した事あるのですが。
パワーポップの様なコード感に乗せて、音源では、何とも偏屈なオケが後ろで、がちゃがちゃとやっている。コンピューターパワーポップですね。
様々なパーカッション的なサウンドが、散りばめられるようにリズムを作っています。アコースティックギターも。なんじゃこりゃ?と思って頂ければ、成功です。

サウンドの世界観はそう言った感じ。
主に少しキュートな雰囲気と、センチメンタリズムが映ります。
クラシカルな(オーソドックスとも言えるかもしれません)サウンドだけではなく、ちょっと奇形な?サウンドの中にある、過去との対話ですね。

歌の物語は、「気付き」ですね。
天使という存在は、アートの表現者と作品の間に必ず介在してくると思っています。

そこで見た、「奇跡」にまつわる歌です。

オフラインとオンライン

昨夜、ライブに行って来た。
よく行くストリートというか、好きな通りなんだよね。クイーンストリート。
クイーンストリートの西側(南北を走る地下鉄か大通り辺りを基準に東西を切り分けているようだ)には、ライブのハコが沢山ある。
こっちに来て、最初の月にあったロックフェス「NXNE」でも何度も往来したストリートだ。

で、ロックフェスの時には入った事なかったハコなんだけど。
HORSESHOE TAVERNという会場。入口入ってすぐパブのようなところがあって、そこを抜けるとライブ会場という、こっちによくある形態。
日本だと、バーとライブハウスがくっついたような感じだよね、そのまんま。

MONOというバンドは正直、名前しか聞いた事が無くって。
MOGWAIとかみたいなインストのポストロックとかシューゲイザーとかそういう、ダイナミクスとか轟音と混ざる繊細なサウンドで空気を作るタイプのバンドだった。

MONOのライブを教えてくれたのは、先日出会ったXishというやつだ。彼は一年ワーキングホリデーで日本に居て、現地の音楽が好きでとても聞きまくったらしい。
彼がオススメしてくれたので行ってみた。

とんでもなくカッコよくて、リバーブとディレイとフィードバックがごっちゃになって、ぐわーーーーーって感じ。そして、メロディのあのメランコリックな雰囲気はどこか日本の音楽を感じさせる。
Xishは目の前で見ていたが、僕はかなり後ろの方で、ぼーっと目を閉じて、身体を揺らせながら聴いてた。

あの群衆を圧倒しているのは日本人たちだと言う事。

終わった後、少しだけお話させてもらって。
「時代がオンラインで何でもできるが、オフラインを信用している」というお話をしていた。直接話す事、会場でライブをしてコミュニケーションを取る事、それらをオフラインと定義付けていた。

また、これまでの軌跡を少し振り返って、今年のフジロックの話をしてくれた時。「終わったらスタッフがみんな泣いていてね。感慨深かったよ。」という風に話していた。
日本である意味「売れてこなかった」事に対して、「日本が最後になってもいいかなって思ってたよ。日本では総スカンくらっていたからね。」と気さくに話してくれた。
「色んな冒険をしてさ、最後にまた日本に帰った時に、いい日本人になればいいと思うんだよね」と何かを見越しているかのように語ってくれた。

日本人が、音楽が、
すごく駆け巡った夜だった。


そして、帰って日本人の友達とメッセをしながら、ふと気になった。
チャット上の「オンラインとオフライン」。チャットをしながら、「そろそろ寝ます」とオフラインの前フリをするやり取りが僕は何だか好きじゃない。文章を一方的に送っているのに、何故「断り」が必要なのだろうか。
チャットは彼らにとっては「一方的なやり取り」ではないらしい。むしろ、電話に近いものだと言う。

生きた時代や環境がそうさせたのだろうか。僕にとって、「面と向かって話をする事」と「電話」は似ているが、「メール(手紙)」も「チャット(メッセ)」も読み書きは相手に委ねるというか、他者の行動を制限出来るものではないと思っている。


たまたまではあるが、MONOから見せてもらった「オンライン」と「オフライン」。友達に教えてもらったチャット上での「オンライン」と「オフライン」。
キーポイントなのは、血が通っている事かどうかと言ったような、「より人間的なやり取り」にフォーカスを当てている感じだと思うが。
その「血の通わせ方」すら、変化して行っている部分もあるように感じた夜だった。

2012/09/08

TIFFでい

希望の国。

TIFFとゆー、トロントの国際的映画祭が始まっている。
映画は、好きだし、お祭りも好きなんだけど、僕のヒーローであるブルースウィリスも来ていたらしいのだが、今回のフェスは個人的にそんなに盛り上がってない。なんでかはよくわかんないけど。
ロックフェスのように、少々お金掛かってでも作品を観まくってやるんだ!とはなってない。
しかも、前売りは人気の映画が軒並みチケット完売とか。
んで、そんなに注目してなかったんだけど、ひょんなことから知り合った映画の勉強をしている友達が誘ってくれて、希望の国(Land of hope)を観て来た。

トロントで、日本の映画を観る新鮮さ。
日本語に、英語字幕だしね。

園監督の作品も初めてだし、東日本の地震から、原発事故。それらを取り上げた映画を初めて観た、ように思う。

ここまで、ハッキリと取り上げている作品。

メタファー、めたふぁー、ドキュメンタリー、アンチテーゼ、ダブルミーニング、問題提起、国民性、ユーモア、
オプティミズム、嘲笑、喜劇、座敷童、愛などなどなど、ナドナド。音楽も含め。


とんでもないストーリーテラーっちゅーか。
色んなところに、あちらこちら考えさせられるシーンがいっぱい。
会場のみんなが、どこで笑うか。そして、日本人だからこそ、笑えないところ。当事者意識。
たくさん考えさせられました。
フィクションですが、ある意味リアルだったように思います。

前作もとても観たくなりました。

個人的には、何より、びりっびりに破れたビニールハウスとか、何でもない田園風景に、何よりも、日本を感じ。
あぁ、オレやっぱり日本のこと好きな、日本人じゃん。
なんて感じた次第でした。

よく行く映画館とは違って、レッドカーペットなども用意があるくらい、会場が素敵たったことも。
素晴らしい夜でした。

2012/09/06

【WIONI】セルフライナーノーツ「何もない部屋」

 M-15「何もない部屋」。
「empty」から続いて行く流れですね。

「Pale」などと同様に、音源化までようやく漕ぎ着けたタイプの曲です。
個人的には、アレンジもシンプルで、リコーダーやピアニカなどの雑っぽい(何と言う表現??)雰囲気がとても気に入っています。

歌のメロディ自体は、あまりエモーショナルに唄い切るようなタイプではないのですが、エレキギターでジャカジャカしながら、すーっと歌い上げる事がなかなかうまくはまらなかった時に、アコースティックギターのフレーズがアレンジとして浮かんで来て、リズミカルで小気味よりアコースティックギターとエレキギターのカッティングが合わさって、結果的にとてもしっくり来るアレンジになったと思っています。

コーラスワークや楽器含め、「何もない部屋」は曲の後半に行くにつれて、「何でもある部屋」へと「ものが増えて」いくわけです。
楽曲のアレンジと、歌詞の内容が少しずつリンクしているようなイメージですね。

物欲に対しての価値観、に対しての問いかけと言えるかもしれません。
そして、曲のエンディングで、ある気付きへと繋がります。

音楽が生み出す、世界。


2012/09/04

ケンジントンマーケットのスーパーマーケット

昨晩は、ケンジントンマーケットにある、SUPER MARKETのオープンマイクに参加してきました。
要は飛び込み的なライブなんだけど、全然飛び込めなくて…ここのは、エントリーが殺到する大人気のオープンマイクなのです。

まずは、難関のFB上でのエントリー。フェースブック上で早い段階のエントリーが出来ないと出番がめちゃくちゃ深夜になる。
ところが、ここのエントリーは超人気で毎回5分もしないうちに、30人近くエントリーされてしまう。

今回はPCの前にかぶり付きで、何とか19番目の獲得に成功。
なんせタイムラインにエントリー可能の合図が表示された頃には、もうその人数(19人)がエントリーしているのだからとんでもない。
この難関を越えた後、今度は現地に19時に集合して、本エントリーがようやく完了になる。
この時も19時に居ないとエントリーが正式にできない。

実際の現地でのエントリーは15分で終了。
20時から開始だからねって言った後に、すっと出てきたにいちゃんが、すっと自己紹介して歌い出した。
なんでしょ。
オープニングアクトかな。
開始時間の15分前まで、緊張の面持ちで、R&B感溢れるボーカルを披露し、終了。
そして、小慣れた感じでアジア系のにいちゃんが今度は黒いレスポールを持って登場。
手際良く身仕度をしてる。エレキギターで弾き語りだろうか。マーカスくん。うん、エレキギターで弾き語りだけど、すごく繊細な感じでよかった。

次から次へとエントリーした人が出演し、仕切っている関係者の友達がゾクゾクと出てきて、関係者と一緒に演奏したり、中にはエントリーした時に居なかったような気がする人たちも出て来て、まぁ、セッションというよりはその人のオリジナルでみんなお馴染みの曲を一緒に演奏したり、中には6人くらいステージに上がって演奏する曲があったり(あれはなんだろう?もさや関係者同士がみんなでバンド組んでるみたいな息の合いよう)、60歳くらいの女性が弾き語りで登場してボブディラン歌ってたり、ハッピーバースデーの人が会場内に居るって分かったら突然ハッピーバースデーの歌をうたいだす人がいたり、椅子の上に逆立ちしてラップ繰り出すやつがいたり、中にはユニットで活動している人たちもいたり、一人でボーカルだけサンプラーで重ねて曲にしちゃう人がいまり、いやぁ、多様なスタイルがあっていいよね。そして、みんな音楽大好きなんだな。
僕はというと、待ちくたびれたエントリーから5時間後の12時過ぎに、ようやく出番。
僕の曲「エンゲージ」と、Maroon 5の「SUNDAY MORNING」を弾き語りで歌い上げて、終了。
知らない人が握手しにきてくれたり、ハイタッチしてくれたり、演者に対しての扱いがとてもいい。
よかったら、よいと言ってくれる感じ。

沢山の出会いが一気に発生したので、顔を覚えて、次回は名前を覚えて…と少しずつ知り合いから友達になって行きたい素敵な演者がいっぱいの夜でした。
また行こう。

2012/09/02

嬉しかったんだ

今夜嬉しかったんだ。
自転車で無事辿り着けたこと。
しょーんが満面の笑みで、合流してきたこと。
イベントの準備。
友達がたくさん観にきてくれたこと。マスターのあのオヤジが最初だけって言って、結局3杯ご馳走してくれたこと。
ライブが終わって、よかったよってハグしてくれた奴ら。
一杯奢ってくれたあいつ。
よく知らないのに観にきてくれたあいつ。
終わってからも来てくれたあいつもあいつも。
遅れてでも行こうと連絡してくれたヤツも。

久しぶりに、というか二度目に会うのに来てくれたこと。
ライブ終わってから話しかけてくれたあいつらも。

アンコールしてくれた事も。

あぁ、ありがとう。
上がったり下がったりしているんだよ。

帰ってきて、ウイスキーが美味しいこと。
あいつがくれたチョコレートが美味しいこと。

セットリスト
1 I shoud have known(cover)
2 Sug
3 片想いのタップダンス
4 エンゲージ
5 Sunday Mornig(cover)
6 歓喜の歌

encore
notebook

でした。
来てくれたお客さん、ありがとうございました。
映像はあまりに暗かったのと、ステージの位置の問題として、人の往来が多かった事で、ちょっとあげられそうにないので、写真をあげることにします。
そして、次回は未定です。

さ、でもバスキングには沢山繰り出して見ようと思いますよー!!!
ではでは、また。

2012/08/28

【WIONI】セルフライナーノーツ「empty」

M-14の「empty」です。

これは、次曲「何もない部屋」へと続く。インタールード。
何もない部屋へ、行く、emptyな状態で。という事ですね。

当時、レコーディングを杉並区の自宅でしていたわけですが。
「何もない部屋」をレコーディングする時のイメージを膨らませながら、PEPE(小さいガットギター)を弾いていた時に、これを録音しました。

文字通り、僕の頭の中も「からっぽ」の状態で弾いたような気がします。

こういうアコースティックでさらっと弾いたものを楽曲として、アウトプットする事に、数年前からどことなく興味を抱いていたので、今回それが実現したカタチになりました。

街のノイズなども含めて、「ぽっかり」という語感が何だか合うような、そんな雰囲気がとても気に入ったのでそのまま収録しました。
鳴っている楽器も、PEPE一本。

こういうアプローチは、変にカタチが整っていなくてイビツになるとこがあって好きなので、今後も続けて行きたいという気持ちです。ショートストーリーものというか。
ちょうど、Soundcloudを使ってやっている「Kシリーズ」も似たような感じですね。どちらかというと実験的というか。
作り込むというよりは、弾き出すようなタイプの創作。

ではでは、からっぽになって頂いたところで、スッと次の曲へ入りましょう。


2012/08/26

トロント初ライブ@The Central

昨日の初ライブを終えて、一段落。
ご来場のお客さんありがとうございました。

こっちのハコは基本的に、飲み屋としてまず営業しているところが多いから、昨日はいわゆる「飲みに来ている」お客さんもたくさん居た。

でもドリンク買いに来るついでとかに聞きながら、ちょっと踊ってくれたりね。椅子の向きを変えて、ステージの方をわざわざ向いて座ってくれてたりとかして。嬉しかったな。

さて。セットリストはコチラ。
1 エンゲージ
2 notebook
3 STAINLESS BUTTERFLY
4 Surfer in the City
5 西の空と東の空にヒカリ
6 Sug
7 歓喜の歌(新曲)

encore
地下室にて

リハーサルもなし、もともとの持ち時間だの、入り時間だの、そんなのも全部ごっちゃんごっちゃんで(まぁ、そもそもイベントの出演者自体も結構バタバタ決めたみたい)、何だかそんなルーズな、カナダらしい?環境の中で。
サウンドチェックを1分くらいで済ませて、僕はその後カメラ等のセッティング。え?いつでも始めていいの?みたいなごちゃごちゃしたまんまライブスタート。
というね。
すごいね、雪崩式!って感じの勢い。
アンコールも直前に、「もう一曲やって」って今回呼んでくれたショーンが突然声をかけてきたりして実現したり。

みんなの酒の席に、勝手に?やらせてもらっているような、そういう雰囲気。
僕の大好きなやつでした。
終わった後のパティオ(屋外)でビール飲みながら、お店でお酒を楽しむ人達を眺めながら、不思議ととっても気持ちよくなり、ライブってこんなに素晴らしかったんだったなぁと改めて感じた夜になりました。


またトロントのステージで演奏したい。

2012/08/22

【WIONI】セルフライナーノーツ「YOUCO」

M-13「YOUCO」です。ゆーこと読みます。
これは、何を隠そう僕の大好きなジョン・レノンの「Oh Yoko!」へのアンサーソングとも言える?とにかくとてもインスパイアされた作品です。

ずうっと前から、この曲も原曲となる骨組みはあったのですが、なかなか仕上がりませんでした。特に歌詞がずーーーーっとしっくり来てなくて、当初サビの部分にある「僕の目にはまだ」は、「僕的にはまだ」という歌詞になっていました。

とあるタイミングで、すっと歌詞が進んで行ったのが、2011年の夏前だったかもしれません。きっかけはもう少し前だったかな。とても大切な友達からの連絡が一つのきっかけだったと記憶しています。

そして今では、とても自分の中ではグッと来る(しっくり来る)歌詞になったように思います。
もう一つの楽曲に対する「世界観」それは、夕暮れ。つまり、夕子。八ッ橋にもありますねぇ。別に八ッ橋をモチーフにしたわけではありませんが、このYOUCOは「夕子」という登場人物をモチーフに作品は展開されています。
そして、ノスタルジック、センチメンタリズム。どことなく、温かい穏やかな太陽のような。そんな存在感。

楽曲は、レゲエテイスト…の…イメージのようでいて、それだけではなく。
跳ねているようで、跳ねていないような。
またここにも、エレクトリックで、エキセントリックな、サウンドコラージュがごちゃごちゃっとリズムを作っています。
むしろ、ギターや歌、それから途中で入ってくるシロフォン系のシンセの方が変にリズミカルと言えるかもしれませんね。
そして、ハーモニーと輪唱と言えるような、様々なテーマが後半にどんどん流れて行って、シンガロングするようなエンディング。

そして、
「夕日の中でうまれた」「その真実が見えてな」かった歌が、エンディングで、
「夕日の中でうまれたんだね…」と、変化して行くわけです。

さながら、日暮れから夜に変わって行く、落陽のように。

2012/08/19

話しかけられる日。話かける人。

何だか、話しかけられる事が続いた。
見知らぬ人に、声をかけられる。

それって、日本じゃ「は?誰??」とか「わざわざ話しかけてくるなんて、一体どうしたんでしょう??」という気持ちになってしまいがちだが。
こっちでは、大した事ではないようだ。

見知らぬ人同士が、バスや電車で隣になった時に、話しかけたり、少しの会話をしたり、スーパーで並んでいる人同士が…とかちょこちょこ見かける。

それ、好き。

夜の帰り道、通りを歩いていた時、通りにあるお家の二階の
窓辺で涼んでいたおじいさんが、「Good Night」と話しかけられたり。

スーパーに買い物に行って、駐輪しようとしたら見知らぬ兄ちゃんが「オレ、鍵持っていないんだけど、自転車盗まれたくないから、一緒に鍵掛けてくれない?」と頼まれたり。

自転車で通りを走っていたら、「ダウンタウンまで乗っけて行ってくれ」って行って、ヒッチハイクみたいなポーズで、おっちゃんに呼び止められたり。

「小銭くれよ」…って、これはちょっと違うか。
「ちょっとちょっと待って」みたいに声かけられたから、振り向いたら「No,It's not you」って言われたり(これはただの勘違い)。

なんか、こういう交流を気軽に、っていうのもすごく素直で素敵だと思う。
なかには、「あそこに溜まっている奴らが、いつもうるさくてさ…」みたいな愚痴っぽいような小言っぽいような内容を話しかけてくる方もいたっけ。


ははは。涼しくなってきました。トロント。
そう言えば、日本で言うところの北国だったなぁ、と思い出しました。
ではでは、また。

2012/08/17

女性を男性ではないと思っている

珍しく、異性についてこんなところで語ってみようと思う。
僕は女性の事を、男性ではないと思っている。

性別に関係なく、僕はオモシロイ人が好きなんだけど。
まずそのオモシロイってのは、笑えるって意味じゃなくて、人間的にとても興味深い人。そういう人が現れると、とてもその人と沢山話したくなるし、その人の事をもっと知りたくなる。そして、その人にとって、自分は何を与える事が出来るかなぁ…なんて考えてみたくなる。
沢山の方々に対して、それぞれ尊敬の念を持っているが、とりわけそういう方々には、強く感じる事が、しばしばある。
それは男性でも女性でも関係ないが。
何故だか、男性にそういう人をよく見かける。しばしば出会う。それは自分が男性だからかもしれない。

自分が話していても、「あっ、オモシロイ」と思う事が、男性の方が多い。
それは、まぁ、全く自分勝手な話で、さして問題じゃない。そもそも女性は、男性ではないのだから、自分が共感するようなところを持っていなくてもいいのだ。
いや、もちろんコモンセンスもいっぱいあるし。例えば、最高のパートナーとは沢山の瞬間を共有、共感する事はめちゃんこ素敵だと思うが、今はちょっとそういう話とも違う。

女性にしか理解し得ない感覚とか、女性の視点だからこそ気付きを得られる事もたくさんあるのだ。それは決して、占いだのファッションだの、カッコいい人を追っかけるだの、俗にいう「女の子っていうのはぁ〜〜〜〜」みたいな話とも、また少し違う。が、きっとあるのだと思う。(残念ながら、僕はその瞬間を一緒に体験する事はほぼ出来ないような感覚だろう)
ともあれ、女性は、女性というだけで尊敬する部分がもう、ある。(少なくとも僕にとってはね)


だが、たまに、女性の中に、「おわっ!」って瞬発的にオモシロイ人を発見する事がある。瞬発的とは言え、それは一日かかる事もあれば、数時間の事もある。
実際のところ、あまり瞬発的ではないが「男性」の時も同じくらいの時間はかかる。

そういう人と出会えると、長い付き合いをしたいものだし、現に、まぁ…なるたけそうなるように、ちゃんと尊敬や感謝の念は、必ず相手に伝えるようにする。出来るだけ、心がけている。

最近、ちょこっとそんなオモシロイ人と会う事がある。
過去に出会った、あの「感覚」たちと、似ている。事に気が付いた!!!

何か共通項があるのだろうか、うーん…「素直」さだろうか…。
その人達とも、仲良く出来たらいいな。という、そういうお話。

2012/08/14

【WIONI】セルフライナーノーツ「Pale」

M-12「Pale」です。
先週書いた「Kabe」と同様、この曲も以前からメロウシンフォニーを知ってくれている、応援してくれている人を想って、今回のアルバム入りを果たしました。

曲自体の構成は、言葉の響きで遊んでいる感じと、ストーリーとして焦がれる思い。それからメロディは特にハーモニーを重視して作ったものですが。
今作に収録するに辺り、加えてバンドサウンドのアレンジの再考と、シーケンスによるサウンドを導入した事で、雰囲気がより一層仕上がったように感じます。

どこか荘厳なというか。
静かで、細く、切なく。しかしそれでいて分厚く、暖かい。そんなイメージですかね。

個人的にはBメロへ行く「この回る…」というところに、グッと来てくれたら嬉しいです。

ギターのイントロ、ベースパート、リズムセクションそれぞれを加えながら、ハーモニーとのバランスを何度も練り直す。そんな事を考えながら目黒川のほとりを何度も歩いた事を思い出します。
「左手繋いで欲しいな」
…鬼の目にも涙のような…か弱いフィーリングですね





以下で試聴可能です。

iTunes Store
http://itunes.apple.com/jp/album/wioni/id548772499

Amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/Wioni/dp/B008Q5ZTYI/ref=sr_1_cc_3?s=aps&ie=UTF8&qid=1344875397&sr=1-3-catcorr

CD Baby
https://www.cdbaby.com/cd/mellowsymphony

2012/08/11

ストリートライブイントロント(二回目)

二回目のトロントでのストリートライブをやってきました。
前回とは場所を変えて、今回はカレッジという駅の近く。まぁ、前回の場所より、ダウンタウンの方へ少し…というか二駅分だけ近付いて、人や車の交通量の多いところへやってきたわけです。
演奏した場所は駅のすぐそば。トロントにしては珍しい24時間営業の薬局のある交差点でした。ヤング/カレッジ。


前回と違ったところは、今回は知り合いは来ない(さくら…というか友達無し)。というのと、車も地下鉄もストリートカーもたくさん通るので、少し環境的にノイジーだったという点。
通りの反対側のビルディングではなんかバンドが演奏している音がしたり、人が多い割には少し狭い歩道に陣取ったので、街を歩く人が本当に目の前数十センチを通過して行く…というそんな状況でした。
思い立ったタイミングも少し遅かったので、22時くらいから2時間程演奏している間、まぁ、相手にされないのはもちろんですが。
「小銭をくれよ」の方々が度々登場しました。
僕が演奏している間に唯一頂いた2ドルコインを指して、「くれ」みたいな事を言うので、ノー。と回答してみた次第です。
お金くれよは、チラホラ来るけど、人通りがめっちゃ多いがみんな素通り、そしてちょっと通行の邪魔かな?だし、自分の声すら聞こえないくらいがっちゃんごっちゃんしているので…

あらぁ、こりゃどうすっかな…
と考えていた矢先。
そこに現れたのは割腹のよいご夫婦。手に持っていたサブウェイの包みを差し出し、腹減ってるかい?と聞く。

うん、少し。

これ、ミートなんとかだから(とか言っていた気がする)

と言って、(買い過ぎちゃった風の)サンドイッチをくれた。

直後に、また「そのサンドイッチくれよ」って小銭くれよの人が来たけど、それをいなしてから、流れが良くなった。

少し人通りが少なくなった分、演奏を聞いてもらえたのか、それとも小銭を投げ入れやすくなったのか、通りすがりだったり、わざわざ通り過ぎた後にこっちに戻って来て投げ入れてくれたり。
今夜もトロントに優しくして頂いた。

途中、目の前にパトカーが停車し、「おや、遂に職質というやつかな」と思いきや、目の前に停まったパトカーは後部座席の市民を送り届けてあげたらしく、市民が降りたらそのまま去って行った。
東京の頃よりは幾らか味方?みたい…。

天気もギリギリ持って…というか降りだしていたけど、少し屋根があるところだったから助かった。


そんなサンドイッチご夫妻に、助けられて何とか無事にやり遂げることができた夜でした。
ありがとうございました。


明日の朝ごはんにさせて頂きます。


2012/08/07

【WIONI】セルフライナーノーツ「Kabe」

M-11「Kabe(カベ)」です。
聴いてもらう人が想像(もしくは妄想)出来るような、というかイメージを限定し過ぎない事の方が好きなので、こんなタイトルになってしまうのかもしれません。えへ。

WIONIを創るにあたり、メロウシンフォニーの音楽をこれまでに聴いてくれた事のある人、その人達が単純に喜んでくれる事ないかな、などと考えたりしました。

もちろん、いつだって初めて聴いてくれるリスナーに楽しんで頂けるよう努力が必要ですが。長い期間、メロウシンフォニーを聴いてくれている人がいて、その人達が喜んでくれるような事、ちゃんとやりたいじゃん。という至って、当然と言えば当然ですが。そんなシンプルな発想がありました。

そして、そんな応援してくれる方が、喜んでくれたらいいな、と思って音源化まで持って行った内の1つがこの曲。カベ。

作曲の根本が出来てから、音源化に至るまでかなりの歳月を要したという事になります。
以前から、曲の骨組みとなるメロディーや歌詞、コードなどが出来上がっても、それ以上のアレンジメントが組み立てられない…などという、よろしくない事が発生していました。
それはとーくーに、こうして自分でレコーディングなど始める前に、大量発生していました。単純に経験値やイメージ力、なんか全体的なものが不足していたんだと思います。
そういった時期を経て、ようやくこうしてアレンジも加えて、産まれる事が出来たので、喜びもひとしおなのです。
歌の世界観は比較的シンプルと言えるかな。人間同士の巡り合わせというのは、時間軸と共に必ず存在しているという…(それほどシンプルじゃないのか)

それにどことなく歌謡曲の様な趣きも持ちつつ、女々しい少年性…とでも言うべきか、そんなメロウシンフォニーテイストが混じった楽曲になっています。
ベーシックにアコースティックなサウンドがあり、その上やその下、あちらこちらにエレクトリカルなサウンドが混ざり合って妙チクリンな?変則メロウシンフォニーワールド全開となっていますね。
低音のハーモニーそしてサビに来るファルセットと併せてお楽しみ下さい。


2012/08/03

シガーロスとダウンタウンサイクリング

先週のコールドプレイに引き続き?今度はシガーロスだ!!

これも、ちょっと前に知って、行きたいなぁと思っていたらチケットが売り切れになっており、「…どうしよう。ライブハウスの前とかまで行ったら何とかなるかな」とか迷っていたのが当日の昼過ぎ頃まで。
もーいちどだけ…と思って、チケットが販売されているサイトを見ていたところ…おやおや?アクセス出来る…??
と、言うところで、一人で部屋の中で「むむっ!」とか言いながら、ドキドキしてきて、即買い。キャンセルでもあったのだろうか…

しかもこっちのチケットは、窓口(というかレコ屋が代理でチケットを販売している)で買うと窓口の手数料がかかる為、インターネットで買う方がお得なので、やった事ないけど、ある程度ヤマカンで思い切って買ってみた!
そして、慌てて部屋を出て、自転車に飛び乗り、まずはチケットを取りにダウンタウンまでだっしゅ!
電車のマンスリーパスを買っていなかった為、今日は思い切って自転車で行こう、という作戦だ。サイクリングは好きだ。

ダウンタウンの道は、殆ど碁盤の目状になっているので、大体の位置関係さえ把握していれば何とか行ける。
そして、30分弱でいつもサブウェイで行っていた見慣れた景色まで辿り着き、何とかチケットゲット!そして、後は会場へ向かうだけーーーー

会場は、湖際にありました。湖上にポッと浮いているようで、シガーロスのサウンドとマッチしているように感じました。Echo Beach。


なんか遊園地っぽい雰囲気にもなってるのかな?というか、プールか?
ウォータースライダーみたいなのが近くに見えました。

ステージ前はビーチと名前につくだけあって足下が砂浜だし。


オープニングアクトが一時間くらい。ヨンシーへのリスペクトも感じるようなセンシティブボーカルの3ピース「Perfume Genius」。彼らについては正直ノーマークで、ピアノ3ピースで、楽曲もとてもシンプルな構成。きっとストリングスとか入ったりしたら合うんだろな。とにかくメロディーが美しくて良かった。曲終わりとかは、若干唐突だったりするんだけど。
オープニングが終わり、いよいよシガーロス。
それにしてもまともに見るの初めてだったな。
ストリングスと管楽器も含め、確か10人くらいの編成。
メンバーが、シンセサイザーやらシロフォン、ピアノ、ギターなどなどを代わる代わる演奏したり。
ヨンシーのとんでもねー美しいボーカルと。
あの!壮大なるダイナミクスへと続く、クレッシェンド!!!!
あれを生で見たかったのです。

新しいアルバム以外にも、初期の方のアルバムからもやったりしていました。曲名がよくわかってないけど。
僕の大好きな「Gobbledigook」はやらなかったけど、アンコールも含めてMCはほぼ無しで1時間45分くらいのステージをがっつり!やり切ってくれました。
かなり近くで見れたし。とてもよかった。

先週のコールドプレイの様なスタジアムロックで、ステージを飛び回ったりしてお客さんを楽しませるっていうスタンスとは少し違い、まず演奏を全員で、がっつり!やる事に重きを置いているような…とにかく、まぁ、そのオーケストレーションの美しさたるや。
よくこれをロックで、歌を使って、表現しているなぁと…しびれました。
終わってからも「なんだこりゃ」という衝撃でしばらく帰り出すのに時間がかかりましたが、初めてのダウンタウンサイクリングというにもあり、余韻に浸りながら真夜中のトロントを自転車で駆け抜けました。

素敵な夜だった。


2012/07/31

【WIONI】セルフライナーノーツ「You make it better」

M-10「You make it better」です。
バラッドです。

サウンドトラックは、極めてシンプルな?と言っても、弾き語りとかそういう意味のシンプルというよりは、オーソドックスなバンドスタイルで構成されています。
バッキングギター、それからリードギター、ドラム、ベースなどなど。

それにメロウ節炸裂のコーラスと、少しずつエフェクティヴなサウンドをちょこっと混ぜて。それで出来上がりという、レシピ的に言うと調味料や使っている食品の種類?が少ないかもしれないですね。
それだけにサウンドを作るのは、とても僕にとっては難関でした。こちとら一人バンドというのもあって。何度も何度も練り直したりしたのですが、正直なところ、やはりこういう一人バンドを、現在の僕の環境でやろうとすると「再現性」の部分に意識が行ってしまいがちで…まぁ、つまるところ、この部分にはまだまだ精進が必要であります。

寝息の静かな音から一気に曲の導入へと行くわけですが。
不安や葛藤等に苛まれながらも、それを救う深い愛情…というか。そう言った穏やかな愛情、ひいてはパートナーシップについて歌っているとも言えます。

この曲の一番最初は、冒頭の歌い出し「寝転がっている…」から出来たように記憶しています。
全体的に歌詞の世界観もまとまっているように思います。「天使」という文字通り、天からの使(遣いか?)、そういった存在が鍵となり、主観である人を解放してくれるという。
それは例えるならば、ジョン・レノンでいうヨーコさんであり、岡本太郎でいうところの敏子さん。それが、愛犬だったり、競走馬だったり、ボートだったり、ラジコンだったり、息子だったり、孫だったり。兄弟、姉妹、なんでもいいのです。

自分にとって大切な存在に、あなたは何をしてあげられますか。

2012/07/30

Open Micに繰り出そう

しんごにーです。
相変わらずこちらでガイジンしています。
今日はこちらの友達からのお誘いあって、supermarketなるライブハウスに行って来ました。いいハコでした。
そこで、毎週日曜日にオープンマイク(飛び入りライブ的な)をやっているから、シンゴも出てみるかい?ってな事を誘ってくれたので、ぜひ!って行ってみたものの、エントリーの人数が30組以上居たので、今回は諦めました。
が、友達曰く、いい出会いがたくさん出来るんじゃないかって事で、全くその通り。と感じた私は、来週も行こうと思ったのでした。

日本に行きたいカナディアンとそれから日本経験の少しあるチャイニーズのみんなで晩ご飯を一緒に食べたのですが。
彼らは、既にベラッッベラなワケです、英語が。(チャイニーズの彼らもカナダ経験が長いため)
そこで、飛び交う言葉のおおよそ半分くらいしか理解出来ない私。
日本に行きたいカナディアンの友達は、どれくらい滞在したいかについて、出来るだけ長く!と言っていました。僕と真逆だね、なんて言いながら、お互いIDを交換した方がいいんじゃないかって笑っていました。

まったく、こっちに居ればいるほど、我々は「ガイジン」であるという印象を受ける日々です。あぁ、くやしけり。
そして、こっちの友達からは案外日本語や、日本の音楽が好きだとか、まぁ飛び出てくるわけです。

なんでしょうね。彼らが日本人のどの部分を見て、どこに、どう感じているかまだまだそれを知る必要があります。

2012/07/28

ライブ/ライブ/そして音源

ども。メロウです。
あいやぁ〜〜、もうすぐ7月もおしまいですね。これはこれはあっという間。

先日の話ですが、イギリスのモンスターバンドこと、コールドプレイがカナダにツアーに来ているという事で、トロントでも2日間やっていました。
初日に気付いたのですが、タイミングが合わず断念。しかし、その翌日に行ってきました。


ツイッターやらFacebookにもアップしている通り、めちゃんこよかったです。何がよかったって、やっぱりあのスタジアムロックというか、大会場での強さというかね。楽曲の持ち味というか、パンチ力を活かして、更にエンターテインメントならではの演出でお客さんをしっかり湧かせる時に湧かせるという。とても高い水準でのコンサート。
さすがというか、やっぱりとんでもなく良かったですねぇ。
個人的には去年のフジロック以来だったので、その頃の感動がよみがえるようでした。いや、よかった。
そして、翌日はカナディアンの友達がライブをやるというので、見に行って来ました。小さなカフェバーの様なお店だったのですが、奥にこじんまりとしたステージがあり、どこか日本のハコを見ているようで何か心地よい気持ちでした。
友達のバンドは、La-Nai And The Free People(http://www.reverbnation.com/lanaiandthefreepeople)というバンドで、ギターのライアンが日本好きのお友達。
ラナイの心地よく、そして魂のこもった歌声とリズミカルなキーボードプレイを中心に、周りのバンドメンバーも無駄無くしっかりサウンドに彩りを加えていて、とても素敵でした。



終わった後にもライアンが僕らのところへ話に来てくれて、僕のへったくそな英語に、ライアンもへったくそな日本語で返してくれていました。
(こういうコミュニケーションをもっとシリアスな次元まで高めて行けるようなコミュニケーションスキル…というか英語力が今の僕には必要なのですが)


でも、こうして音楽で少しでもコネクト出来るのは嬉しい事です。もっともっとそれをたくさんして行く事が今の僕の目標です。

長くなってしまいましたが。そんな日々に触発されて?ようやく、メロウの最新アルバム「WIONI」が配信開始となりました。
CDをまだ入手していない方、もともと配送も承っているんですが、盤より安いのでお買い得です(その分、特典シンフォニーはつきませんが)

まだメロウシンフォニー渾身の1枚「WIONI(ワイオナイ)」を聴いていないという方は、サイトから試聴も可能なのでぜひぜひ、この機会に聴いてみて下さい。
コチラ
↓↓
http://www.cdbaby.com/cd/mellowsymphony


2012/07/27

【WIONI】セルフライナーノーツ「ナナ」

3つ目の7。M-9「ナナ」です。
WIONIの構成として、M-8から少しずつ色に変化が現れると思います。
外側へのメッセージの要素と、内側へのメッセージが入れ替わるような。なんというか。自問自答というか。曲の中の主人公。主観からすると、その主観の内面性の部分に触れるゾーンに入って行くようなイメージですね。

さて、「ナナ」ですが。
音の構成は、シンプルです。アコースティックギター、それから歌。
音色効果を使って、ちょっとシンプルな弾き語りとは違ったテイストにしています。ちょっと夜空にあいそうな雰囲気で。
過去のアルバムを見ても、アコギでしっとりと、それも短く歌い切る。そういうのがついつい入って来てしまうようです。
個人的には後半にくるコーラスワークが、とてもメロウシンフォニック(メロウシンフォニーらしさがある様)だなと感じています。

ナナは、少し七夕のストーリーをイメージして作っています。

織り姫と彦星の様に、年に一度しか会えないくらい遠く離れながらも思いを寄せ合う二人が、ここでは「歌」という天の川に乗って出会うような。
夏の静かな夜に、そよ風を受けながら…そんな風に聴いて頂けるとイメージが伝わりやすいかもしれませんね。
古いものに例えるならば、百人一首の様な、文字通り?短歌のように、短く、思いを凝縮して、歌い上げる。
どこか、日本的らしさというか、叙情的な趣きがある、そんな歌です。

2012/07/23

スカボローの近くでBBQ

今日は友人宅の庭でBBQでした。(先月悲劇の銃撃事件が起きたところから、3ブロック程離れた場所だったようです)
最後まで聞き逃しましたけど、なんか主催してくれた夫妻の旦那の方が、とんでもねー音楽好きらしく。
60年代のギブソンのアコギやら、ふるーいMartinのD-15を持っていたりして、すごーく深みのある生音に触れたりして、なかなかよい夜でした。

夫妻も含めて、参加者の一部はカナディアンなのですが。
まぁ。こういうコミュニティに集まったというのもあってか、とにかくなんじゃ、このジャパニーズフリークぶり。
キャッチコピーがオモシロかったから、という理由で日本の歯磨き粉が置いてあったり、もちろん日本の漫画。それから、かける音楽はBUCK-TICKだし、YouTubeやら何やらで探す映像や自分のPCに取り込んでいるのは日本のアニメーションばかり…

フリークです。完全に。

カルチャーショックでした。
僕はある種、そういうカルチャーに対しての反発を憶えてこっちに渡って来たのに、目にするもの耳にするものが、日本のものばかり。日本人も知らない日本のアニメとか。

彼らはこれらをもってして、「日本いいよね」を言うのです。

おやおや、どうでしょう。
例え少々コアなカルチャーだとしても、それがホントにコアかどうか、どうでしょう。海外では現にこうして、日本文化!として受け入れられているジャパニメーション。

何だかちょっとしたカルチャーショックでした。
そして、どれだけ僕らが切望しても、こっちの環境で自由に暮らしたり、こっちで一般的な生活をするには、様々な障壁が待ち受けているのです。
なぜなら、僕らは「ガイジン」だからです。
しかしながら、日本へ留学するのは、比較的、金銭面でも優しいそうです。日本人がこっちの大学へ進学するには、卒業するまでに家を買えるくらいのコストが、場合によってはかかるようですが。

いずれにせよ、日本のカルチャーは思ったよりも、コアな部分に浸透している(部分にはしている)ようです。
ご報告でした。
ではでは。
(そういえば今日は、あいにくのにわか雨に見舞われ、というか雷がほんとーーーーーに近くで落ちました!とんでもねーびっくりした)


2012/07/22

街の交差点で熱唱

昨晩、トロントのストリートで歌ってきました。
一晩経って、非常にやってみてよかった。ちょっと親指が痛いけど、少し喉枯れたけど、弦がいきなり一曲目から切れたけど。
本当にやってよかった。
WIONIもまた新しい友達のもとへと旅立って行きました。

昨晩僕が歌った場所は、トロントの地下鉄の乗り換えとしてよく使われる、bloor/yonge駅の近く(こっちにいる日本人は大抵やんぶろと呼んでいます)。それは、世界で?最も長いとされているストリートである「ブロアー通り」のブロアー駅とグリーンラインの地下鉄と一部?平行して通っているヤングというストリートの交差点。

歩道も広いし、人も結構通るかな?と思い、歌ってみました。
友達も少し見に来てくれたりして、有り難かった。

正直、ライセンスが必要にも関わらず、それを持たずに異国でやるなんて、下手したら掴まったりもするのじゃないかと内心ドキドキしていました。
が、到着して、10分程で場所決めと準備を済ませて、銀行の脇で、ギターを抱えた時。

なんかこう、もりもりっと。エネルギーが湧いたというか、
やったろう!聴かせたろう!!という気持ちになったのです。

一曲目に「エンゲージ」を勢いよく熱唱し、早速弦を切り、張り直してから数曲。
結構通りを歩く方々が、ギターケースに小銭を投げ入れてくれました。

日本人の方々が、結構いる街なのですが、立ち止まった見知らぬ日本人はちょっと見当たらなかったですが。きっと、「あれ?日本語で歌っているやつがいるな」くらいには思ってくれたかもしれません。

古い曲から新しい曲。とにかく日本語の自分の曲だけを歌いまくりました。
「途中、銀行前はプライベートスペースだから、通りの反対側に移動してもらってもいいですか?」と、銀行のセキュリティらしき人に話しかけられたりもしましたが、その方もとても好意的で、通りの反対側に荷物を移動する際に、「ごめんなさいね。私も荷物持ちましょうか?ご協力ありがとう」といった感じで優しく接してくれました。

子供が目の前で止まって、お母さんと聴いてくれたり、何回も僕の前をうろうろと往復する(家の無い?)方が居たり、
気が付けば、当初の予定よりも大幅に長く、2時間くらいずーっと歌っていました。

トロントには音楽好きそうな方々が集まりそうなところや、単純に人通りがもっと多そうなところもまだあります。
また場所も変えて、今度はカバーなんかも織り交ぜてやってみたいと思います。

ありがとう。


2012/07/20

【WIONI】セルフライナーノーツ「Talk too much」

ここへ来て、ガラっと様子が変わります。
M-8は、「Talk too much」。アナログテイストな全体のサウンド。打ち込みのループ。それからキーボードのフレーズ。
壊れたような構成。

「時計の曲がり角で明日を占う ねぇ知ってる 暗示をかけられているのさ」
というこのフレーズ。歌詞とメロディが同時に生まれてきたのは、吉祥寺へ向かう自転車の道中。
このフレーズを友達の家へ向かう道すがら、何度も頭の中でループして、友達の家へ着くなり鍵盤を借りて、楽曲のイメージを少し頭に刻んだところからこの曲は生まれて行きました。

当初は情報操作?の様なそう言った事象。それから、人間の嫌らしい部分とそうじゃないところ、またその部分とのつきあい方?なんかそうした見たくもないところをあえて見るような、隠したがるところを隠し通させたくないような、そういう観点での歌詞の世界観だけに留まっていたのですが。
2011.03.11を経て、その思いがいっそう強くなり、
この楽曲には、後半。英語のインターネットラジオからの音声をサンプリングして貼付けています。
そこには、当時の地震以降の流れ。津波に対する被害情報、原子力発電所の事故に関する内容。それらの当時のニュース情報の断片がちりばめてあります。
僕なりの、情報操作に対する怒り、もちろん本当の情報を知りたい事に対する憤り、それからこの当時の日本全体に漂っていた良い知れぬ不安感。
次にどんなニュースが流れるのか、それをどういう気持ちで受け止めたらいいのか、忘れたい日常と忘れてしまってはいけない日常に対する気持ちを、ここに刻む。
はっきりとした解決策も打ち出せない、無知な自分には、せめて刻んでおく事でしかこれらの事象に対する向き合い方が見付けられなかった。

そんな思いで作ったように記憶しています。

震災復興、原子力問題。
未だに多くの人がその問題と直面するカタチで対峙していて、二度とあの頃の状態に戻る事は出来ない、そういったものが沢山あります。
もちろん、あの頃より多くの動きがあり、今ではより新しいステージへ向かって前向きに取り組む方々や原子力問題は新たな道へと発展していたりもいますが。
取り返す事の出来ない多くのものがあり、それを経て、僕たちはどうやって暮らして行くのか、何か少しでも関わって行きたい、その為に、今は引き続き知る事と、考える事だけは止めずに居る、関わる事が出来る機会には出来るだけそうしていたい。
僕にとっては、今はそれが精一杯です。

そして僕個人的には、幸いにも石巻へ行き、メロウシンフォニーの音楽を奏でる事が出来た時。そこで知り合ったり、深め合う出来た、大切な仲間たちをこれからも大切にして行きたいということ。


2012/07/14

公園で熱唱(2回目)

本日も晴天なり。
トロントの日差しはとんでもねーパワフルなので、天気予報をチェックする時には、最高気温だけでなく、体感温度「feels like〜」と記載してあるとこをチェックするようにしている。
日陰に入ってしまえば、風が心地よかったりもするんだけど、日差しの当たるところにいると、カラッとしてはいるものの、太陽が近くから、こっちをガン見している感じ(なんだそりゃ)。とにかくサングラスをとても重宝しているこのごろごろでございます。

今日は、「High Park」という大きな森林公園(春には桜が咲くそうな)に、友人が日本に帰る前にあそぼーって事で、行って来たのです。
公園だし、僕はギター持参。

待ち合わせから、地下鉄の最寄駅で合流するはずが、僕はストリートカー(いわゆる路面電車)で行ったところ、ストリートカーの目的地も「High Park」のくせに、公園内のぜんっぜん違うところに停まってしまったものだから、慌てふためきました。

みんなと合流するには、お互いに15分〜20分くらいずつ歩いて、ようやく合流出来た感じ。

カイトをあげたりしながら、初対面の方々と談笑。
途中から、僕はギターをぽろぽろと弾き出して、そしたら、近くにいた別のグループから手拍子がっ!

演奏が終わると、拍手と同時に「more music!!」との声をもらい、もう少し歌ってみたりして。
こういう交流が自然と生まれる事に関して、何の違和感もないのがこの国も持っている感覚というか…
僕の好きな感じでした。

ちなみに街中を含め、外(お店以外)でお酒を飲むのは禁止されているので、誰も基本的に酔っぱらいはいません。(別の酔っぱらいはいたかもしれないけど)

前に歌った時は、一人でいたから、公園の端っこでそっと歌っていたけど、みんなで遊びに行く時に演奏すると、東京の大好きな音楽仲間との井の頭公園を思い出すなぁ。

思い出すよ。

では、また書きます。
写真は街中で見付けた煙突?土管?(とその落書き)

2012/07/12

からっとした7月

うーん。トロントは現在、7月11日でございます。
7月かぁ、なんて考えている間にあっという間に10日ばかし経過していました。いやはや、ぼーっとしている時と、忙しくしている時ってのは、またちょっと違った意味で時間が過ぎるのが早く感じるものです。

トロントへ来て、ひと月とちょっと過ぎて、新しい環境にも少しずつ慣れて来ています。英語をもっと心から吸収して行きたいのはもちろんですが。
案外?いや、トロントだからか、日本語をしゃべる環境がたくさん用意されています。
うむ、まぁ、細かい話は抜きにして。とにかくそれは僕の努力次第というわけで。

創作の手も止めたくないので、ちょこちょこSoundCloudでKシリーズを始めて居ます。日本にいるぎりぎりから始めたのですが、これまでのメロウ作品とはまったく違うアプローチでの創作。
これはこれで、とても楽しみながら週一で更新するようにしています。Mellow SymphonyのFacebookなど、ホームページにも(小さく)リンクが貼ってあるので覗いてみて下さい。

Facebookを日本にいる時と、こっちにいる時では、知名度が違うからか?使用頻度がやたらと高くなっています。
こっちの友達と知り合う時に、ふぇーすぶっく持ってんの〜?みたいなのってキッカケになりやすいんですねぇ。

おっと、ぐだぐだと続いてしまっては、いけない。
またもうちょっと細めに?報告します。ではでは、また。


【WIONI】セルフライナーノーツ「Sug」

2つ目の7。M-7「Sug」。これは、このまま「エスユージー」と発音します。

僕の憧れや願望。なんかそう言ったものとか好きなものたちをとても詰まっている、
個人的にも好きな曲の一つです。

愛をちょうだい

と思いっきり歌ってみたかったのだと思います。笑

アコースティックギターの音が、かっこよくジャキジャキ鳴るように、
サビの多重コーラスワークが邪魔し合わないように、
などなど、全体像の調節にも頭をひねりまくりました。

知識ある先人達の作品と比べては、なんでこうならないんだ!といっつもヤキモキしていたのをよく覚えています。

とにかく、テンポ感、歌い出し、サビのコーラスワーク。
Uhというハーモニーと、定位を動き回るPon Ponというコーラスと。
音楽愛を多分に含んだ歌詞の世界観。
エンディングのブルースハープにいたるまで。

僕の音楽的ルーツがよく表れている作品だと思います。

聴いていて清々しい気持ちになったり、新しい何か、を探してみたくなったりする一曲です。

2012/07/05

7月になりました。

遅くなりましたが、7月になってもう数日経ってしまった…
ご無沙汰しまくりだったのでブログをば。

トロントでの生活がひと月経過して、振り返ると音楽漬けの?ライブばっかり見に行っていました。
それが目的と言えば、目的でもあったけど。ひと月の半分どころか3分の2以上誰かしらの演奏を聴いたりしていたように思います。

6月がスタートしてすぐ、以前にも書いた「LUMINATO」のイベントがあったし、それが終わる前にロックフェス「NXNE」が始まったし。
終わって、一週間もしない内に「TORONTO Jazz Festival」が始まって。
そのまま6月は終わっちゃった。

もっと細かく書き上げておけばよかったかも…はは


そして、7月1日はカナダ記念日という事で、2日まで各地でお祭りだらけ。
いやぁ、すごいよ、勢いが。
ゲイの方々がダウンタウンを練り歩く事で有名なゲイパレードとかあったりね。

しかし、音楽フェスも一段落。夏は色んなお祭りがあるとききますが、果たして…生活環境も一変して今月からの僕の動きがどうなるか。
そろそろ、街へ歌いに行きたいっっっっ


【WIONI】セルフライナーノーツ「seven」

少し更新が遅れました。今回はM-6「seven」をご紹介。
1つ目の7。

お聴き頂いて、ご承知の通り。M-5から続くようにトラックが始まります。
ベースの逆再生の音や波の音らと一緒に来たものが、
イントロの軽く歪んだギターのカッティングでリズムインし、イントロへと変わって行きます。

この曲は、原曲自体はしばらく前に出来上がっていました。
ところが、なかなか歌詞が納得行かず、音の響きと物語としての言葉の意味合い、そこが引っ掛かり、仕上がりまで辿り着けずにいたのですが。
改めて、何とかワイオナイに収録すべく練り直し、絞って書き上げたところ、いい具合に行きました。

航海
ですね。いわゆる。


する事への希望に満ちあふれた歌とも言えると思います。
胸躍る事、の方へ進む意志をうたう歌。

旅ですから、決まったカタチはありませんし、ルートや作法もありません。
その人自身で全て決める事くらいでしょうか。

サウンドとしては、シンプルなエレクトリックギターの4分のカッティング中心のリズム。
ふわふわ、きらきらしたシンセサイザーのサウンドと。
ジャキジャキしたアコースティックギターのストローク。
そして、異なる旋律を辿るコーラスワーク。

感想に少しクラシックな雰囲気というか、管楽器系のシンセサイザーの音を挟んでいるのはちょっとしたアクセントを加えています。
ベースが終盤だけ2本登場して、エンディングに向けて波の音と共に少しずつ消えて行くノイズとアコースティックギターは、遠くへ続く航海を見送るような姿をイメージ出来ます。
こんな少しおかしな旅はいかがでしょう?と言った感じですね。


あなたも
ちょっと不思議な

してみたくなりましたか?

2012/06/26

【WIONI】セルフライナーノーツ「AS」

AS=エーエス
と発音して頂いて問題ないです。

コーヒーを飲んで落ち着いた気持ちになり。
場所を一転。突如として、外へ移動します。

これは、海の音。
本当の海の音。

それから、逆再生のベース。ドラム。シンセサイザー。
それらで構成されています。

2011年沖縄に行った時、友達に神の島と呼ばれる「久高島」というところへ連れていってもらいました。
琉球の神話における、国生みの神様が最初に住んだとされる神聖な場所。

2011年は日本を知るために、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしていたのもあり、このエピソードも含め、久高島にとても心を惹かれました。
そして、何一つ島から物質を持ち出しては行けない
という決まりもあって。

海の音
をサンプリングさせてもらいました。

琉球の神話で国をうんだ神様。
アマミキヨ
その
海、つまりSEAの音。

沖縄の美しく穏やかな海。
2011年の海は、とても特別な「海」という存在だったので、
どうしても使いたかった「音」でした。

そして、この海の音から、次のトラックへと繋がって行きます。

2012/06/25

Hiromi in Toronto

トロントJAZZフェスという事で、様々なアーティストが(モントリオール程ではないようですが)一同に皆している中、ここは敢えて!?
夕べは上原ひろみさんを見て来ましたっ。

HPで彼女のツアースケジュールを見たところ、世界中をツアーでまわっているようで、いやいや流石というか。ホントに刺激的でした。

モンスターのようでもあり、茶目っ気の塊のようでもあり、
ただ超絶な演奏力と、楽曲の構成、そのユーモアに圧倒されていました。

前から二列目でHiromiさんの笑顔を見まくっていた僕は、最早「今、目があった!」みたいな事で一喜一憂しているただのファンでありました。

モントリオールの方にも出るようで、素晴らしきジャパニーズエナジーを世界中に振りまく彼女を、これからもチェックチェックしていかねば!と思った夜でした!!


まだまだ続くジャズフェスを引き続き追い掛けて行きたいと思いますっ

2012/06/19

【WIONI】セルフライナーノーツ「Full Moon Coffee」

夜は少し部屋は暑いですが、外を半袖で歩けば涼しいくらい。
そんなトロントの夜からお届けします。
第4回のセルフライナーノーツ。M-4は「Full Moon Coffee」。
先週の「MCF」からストーリーは続きます。

突如、カップのリズムと一緒に始まるカウント。
フル、ムーン。

そして、アコースティックギターの三拍子のカッティング。
ディミニッシュコードを使った、少し…こう、いやぁなムードを内包したようなイントロダクション。
魅惑のコーヒー。
満月の夜に秘められた魔力。
そんな神秘的なイメージすら感じさせます。

そして、優しいエレピの旋律が、ふわっと(スチームミルクか生クリームのように?)乗っかっています。


過去の楽曲と比べて特筆すべきなのは、
一つのテーマ、例えば今回の様な「コーヒー」に関して、
・一貫してその事だけを歌っている事。
・シンプルに「好きである」という表現から入る事

好きなものを、好き、と真っ直ぐ言い放つ、そんなシンプルなアプローチは
基本的にこれまでのメロウの楽曲では取ってこなかった傾向にありました。

歌ってみたかったんですねぇ、こういうの。

好きだなぁ、コーヒー。と思って。
好きだよう、コーヒー。って作っていたら。

何だかハッピーになって、それを誰か素敵な人と飲んでいるような
そういう情景を思い浮かべてみたりして書いた世界観です。

何でもない日常、たまにはいつもと少し変えてみたり
そんな楽しみ方のアイディア。

エンディングに向けての、幾らかトリッピーなサウンドを使ったアプローチ、全般に入ってくる歌のコーラスワーク。
それは一種のサイケデリア。

満月の夜と静かな空間、そしてカップに入れたコーヒーで、
あなたもちょっとそこまでトリップへ出かけてみてはいかが。