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新しい暮らしをはじめて
焦らず少しずつ
暮らしを重ねる
準備も少しずつ
3か月経ってようやく
それ以前に日本であった
「必要最低限」が揃ってきているような気がする
真冬に北米の地に降りたものの
極寒の日もそう多くなく
ゆっくりと試運転をしながら
新しい環境の
新しい二人の形を
模索しているうちに
気付けば日も長くなり
今日にいたっては20度近い暖かさで
人びとも街をうろうろ
僕も少し街をうろうろしながら
変わったものや変わっていないものを確かめて
ここからどんな風に
より良くしていけるか
そんなことを考えている
覚悟していたこと
はじまりはいつも
こんな感じで
あれこれ足りずに
自分の力が不足しているような感覚になったり
でも
ここからきっと
どんどん良くしていける
はじまりなんてそう
焦らず少しずつ
良くしていくんだ
そうして改めて
新しい暮らしを築いていこう
草木が根を生やすように
夜な夜な僕は
くたびれた頭を
なにか
他のことに使えないかと
ストレッチを試みる
脳内のストレッチ
伸ばしていなかったほうへ
すこしぎゅっとする
こんな夜には
穏やかな顔して
あなたもきっと
どこか別のほうへ
頭を使っている
「おやすみ」
に
祈りを込める
今日も
たくさん
頑張ったね
その心と
その身体
ゆっくり
お休みよ
12月の中頃に合わせていた照準
あっという間にきたその日
それからも
目まぐるしい日々を過ごし
気がつけば年が明け
そして
自分の誕生日を迎え
噛みしめる隙もあまりないような
そんな体感速度で
もう1月が終わっていた
振り返るには早すぎるようでもあるが
一筆では容易に書ききれないほど
小さなことから
大きなことまで
対峙し
選択し
行動し
乗り越えてきたふた月だった
気がつけば生活スタイルは大きく変わり
生活の場所も大きく変わっている
そう、
ここは僕が
もう一度戻って来ようと
胸に刻んだ街
予想していなかったことはいくつもあるけど
とにかく
「僕は本当に戻ってきたんだ」
乗っていたバスが
ぐるりと右に大きく曲がり
駅に乗り入れたとき
ちらりと見えた遠くの景色
その瞬間にふと
そんなことを噛み締めた