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2017/09/29

Fun-mock Garden at 石巻

新曲「A Beautiful Sound」ができた!
というその日の夜、僕は真夜中に仲間と合流し、雨の中(大きな秋雨前線と台風が西日本の方からきてたんだっけ)東北へと向かった。

9/17は僕たちが仲間のおかげで知って、とても好きになった街、石巻でライブイベント「Fun-mock Garden」だった。
僭越ながらこのイベントは僕も企画の片棒を担がせてもらった。

この企画は僕ともう一人の主催者「高橋ベホイミヒロキンスキー」の串カツ屋での会話から始まった。

彼とその店で合流してよもやまの話をしながら、彼が当時制作に取り掛かろうとしていた初のアルバム(彼はもともとドラマーだが、今ではギターも弾くし、歌もうたうし、トラックだって作ってラップだってしちゃう)の企画を聞いて、僕は楽曲プロデュースの依頼を受けた。

その時点では彼の楽曲を聴いたことは殆どなかったが、僕は承諾し、交換条件として持ち出したのが「もう一度みんなが集まるイベントを石巻でやりたい」だった。

それは僕の記憶に「R」というイベントのことがずっと頭に残っていたからだった。
僕が日本に住んでいなかった5年ほどの間に、いや、それよりちょっと早い2012年にスタートしたイベント「R」。当時東京で音楽や演劇をやっている仲間が、石巻出身のナイスガイ「矢口氏」の呼びかけにより、そしてヒロキンスキーの協力により石巻へ行き、パフォーマンスして、地元の人も巻き込んで思い切り「遊ぶ」。そんなイベント「R」の第一回に参加させてもらって以来、僕は石巻とそこで出会った人たちが好きになった。しかし翌月にはすぐに渡加。イベントは続いていたが僕はトロントにいながらイベントのこと、その仲間たちのことはいつも気になっていた。

またあんな風に集まりたい、時を経て様々な経験をした僕らが再会してお互いをぶつけ合う、それも石巻で。

そんなイベントを実現させるために、ヒロキンスキーという男は適任だった。

かくして彼もその提案に乗ってくれて、彼は自らのアルバムを全力で(各所でスッタモンダしていたようだが)完成させて、イベントは彼のレコ発も兼ねるカタチで無事開催することができた。

「R」とは少し趣向が違う、様々な音楽に寸劇をプラスするという組み合わせになり、笑いや涙、子供の声や美味しいフード、そんなのが揃ったステキなイベントになった。

もちろんメロウも演奏でイベントのオープニングを飾り、小さい子供の拍手をもらいながら何曲か歌い上げた。


イベントの様子はフェースブックのFun-mock Gardenのイベントページに写真や動画でアップされていて、たくさんの素晴らしいアーティストが集まって愛を持ち寄り、至らない部分はありながらも暖かい空間を作ることができた様子がフェースブックのイベントページからも伺えると思う。


言い忘れていたが、ヒロキンスキーという男は極度の「雨男」なので、彼がイベントを主催し、アルバムのレコ発まで絡めてしまえば、台風まで追いかけてくる有様であった。(そんなわけで打ち上げが終わる頃には、ちょっと宙に浮けるぐらいの強風を浴びながら宿へ帰ることになった)


そんな嵐を呼ぶ男のアルバムはコチラでチェックできる。

僕がプロデュースを手掛けた楽曲は香港の舞台で、挿入音楽として使われるのだとか?

じゃあ、次は香港でFun-mock Gardenかな?


2017/09/25

新曲「A Beautiful Sound」について

先日新曲をアップしました。
結構自分としては長く打ち込んでいた気がしているので、ようやく…といった印象です。
新曲「A Beautiful Sound」は、トロントでの生活の中から産まれた曲の一つです。

トロントの好きな景色の一つに「夕焼け」があって、それはもう空が美しく光をまとい、地平線の向こうに太陽が包まれて行くと同時に空が様々な色に、それも自然にしか出せないような色彩で移り変わって行くと「ああ一日の終わりだな。」という…夜を迎えるのに相応しい、明日に向かって希望が持てるようなそんな気持ちにすらさせてくれる美しさなのです。

そんな光景を音に見立てて、それと共に現れる天使の存在を描いたのが本作「A Beautiful Sound」。
いわば空と太陽と、音楽の神様に捧げるような曲ですね。


確か少し寒い季節に書いた曲だったので、もしかすると日本では冬の入口くらいに聴いた方がしっくりくるのかもしれないですね。
一度聴いてみて気に入ってもらえたら、またその時にぜひ聴いてみてください。

これまで同様。頭から爪先までメロウシンフォニーによる制作。(過程でアドバイスをくれた皆さま、本当にありがとうございました)
Bandcampでは投げ銭ダウンロードが可能。そしてSoundCloudにもストリーミングで聴けるようになっています。

投げ銭制について、いくら入れたらいいか分からないという声も以前にあったので、今回は最低金額を100円ということで設定してあります。
それ以下にすることはできませんが、それ以上にすることは可能なので好きな金額を打ち込んで頂ければと思います。

ちなみにクレジットカードについて、JCBカードはダメなの?と聞かれたことがありますが、国際的なスタンダードとしては扱われてないJCBはアメリカからスタートしたBandcampには対応していないようです...でもPaypalは対応しているんじゃなかったっけ?Bandcampはペイパルでの支払いは可能です。


これまでの作品と少し違って?ギターリフと空間系轟音ギターが全体的を覆い、他の楽器やドラムも浮遊感のあるアレンジで曲を構成しています。

それに重ねたメロウ的ハーモニー、ローファイな低音などが混ざり合って、聴いてくれる皆さんが気持ちのいいところまで飛んでいってもらえたら何よりです。


トロントにいる時にもライブでのこの歌をうたっていましたが、一度とあるバーで演奏した時に、目の前に座っていた団体のなかから見知らぬ男女が立ち上がり、僕の演奏にあわせて手を取り合い踊りだしたことがあります。(ライブの時はアコースティックギターで弾き語るのが主でしたが)

その時の嬉しさというか、その光景は僕の中でとてもしっくりきたというか…。演奏しているこちらまで満たされてくるような瞬間がそこにあったことを記憶しています。

色々言っていますが、皆さんが思い思いのカタチで楽しんでいただけたら嬉しいです。


まだまだこれからも引き続き精進していきたいと思います。

そして感想なども気軽にいただけたら嬉しいです。


ありがとうございます。


2017/09/09

兄弟の集い

先日血の繋がった兄弟と一緒に食事をしてきた。
僕には兄が二人いて、それぞれに違う人生を歩んでいるのだけど、たまにタイミングが合うと三人で合流し、飲み食いしながらよもやまのことを話す。

半年振りくらいに会ったのだが、ゆっくり三人だけで会うのは実に何年振りのことだったろうか。
とても嬉しい時間だった。

兄弟の関係性とは本当におもしろいものだと思う。
他の何にも代え難い、一番最初の社会的な構造というか、お互いどこか全然違うけど、どこか底辺でものすごく似通った発想を持っていたり。
僕の根幹を作った経験にしっかりそれはあり、今もそれは確実に影響を及ぼしている。

僕たちは超仲良しというほど、頻繁に会うわけではないけど、どこかでお互いを思い合っているのは伝わってくる。

時には一挙手一投足の全てが苛立つような時期もあった気もするし、お互いに自己顕示欲を振りかざして不毛な戦いを繰り広げたこともあったが、そういう全てが今に繋がって僕にはある種の「分身」のように彼らのことを捉えている節がある。

僕は大好きな友達の結婚式でも感動して泣くようなことはなかったが、兄たちの結婚式だけは何か言葉を発しようとすると涙が出てしまいそうになり、それを堪えるのに必死だった。何でか分からないけど。


二人を見ていると本当に頼もしいし、よく分かっているけど理解できなくて、それでも尊敬している遠い友人のような。


これも愛の形なのかなと思う。

兄弟がいる人は姉妹が、上の兄妹がいる人は下の兄妹が欲しかったなんて話を聞くことがあるが、僕は本当に二人の兄たちがいてよかったと思う。(これは前にも書いたことがあるけど)

もう一つ好きなのは、僕ら兄弟が仲良さそうにしていると喜んでくれる人が一人いる。


母である。


何が嬉しいのか、母は僕らが三人で会ったことを報告すると何だか自分が友達と会ったときのように満足気なのだ。

そういえば偉大な母の言葉に「兄弟なんだから仲良くしろし(甲州弁)」というのが頻繁に出てきていた。「今日はお兄ちゃん(もしくは弟)の誕生日だからおめでとうって言ってあげなさい。兄弟なんだから。」とか「お兄ちゃんなんだから、弟に〇〇してあげなさい」とか、理由になってんだかなってないんだか、そんなことをよく言っていた。

小さい頃には家族社会のなかで最下層にいた僕だったが、その反面で母はそうやって強い人が弱い人を守ってあげるのだ、という事を伝えてくれていたのかもしれない。

何で嬉しそうなのか、その感覚は僕が母親にでもならない限り理解は難しいのかもしれないな。


また兄弟で会ったら母に自慢しようと思う、喜ぶに違いない。