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2015/05/12

2人のBen

トロントでは、CMW(Canadian Music Week)という音楽フェス的なものが開催されている。
フェスといっても都市型の、色んな箱でそれぞれのブッキングがあって、その中に何人かビッグネームもあって、それを一週間くらい通して行われるという、そういう色んなアーティストをまとめてブッキングしたものをフェスとして囲んでいる感じだ。
でも、まぁ、リストバンドとかも一応あるし、フェスではあるよね。
僕は自分の見たいアーティストがその一環で来ていたのでチケットを別で買ってみてきた。(フェスの一環とはいえ、メジャーなバンドとなるとリストバンドでは見れない)

Death Cab For CutieとBen Lee。
このふた組は、僕が今までとっても見たかったアーティストの二組。それもどちらも10年以上聴いている。Benに至ってはもう知ってから15年くらい経つんじゃないだろうか。
まさに、
念願。
だったわけです。

Death Cab For Cutieは前にも2回くらい見る機会があったのだが、どちらも機会を逃していたからようやく見れてよかった。しかも彼らの今回のアルバム「Kintsugi(金継ぎ)」なのだから日本人としてはなんかアガる。
Death CabはChrisが抜けてから初のライブになるのだが、アルバムのタイトル通り、一人抜けたという穴を逆にさらなる強固なもので埋めて素晴らしくしてしまう何かがそこにはあった。圧巻のパフォーマンス。90分アッパーな曲で本編をやりきってしまうというエネルギッシュさ、ボーカルが後半にいっても全然衰えないBen Gibbardのタフネスさ(しかも病気だったのでステロイドをキメてのステージだったらしい)、本編から終わりまでの見事な構成…アルバムの曲ばかりでなく、新旧織り交ぜてヒットソングもしっかりやるセットリスト。最後には僕の大大大好きな曲「Transatlanticism」もやってくれて感激だった。(しかも席近かった!)

その日の夜は彼らのパフォーマンスを思い出しては、ため息ばっかり出ていた。

翌日がBen Lee。小さな箱に、ベンは来ていた。僕は目の前が空いていたのだけれど、1mくらいの距離を残して目の前に陣取っていた。
こちらもヒットソングや、弾き語りのフットワークもありリクエストを聞いてくれたり、ファンに優しいベンのパフォーマンスで会場のお客さんを興奮させていた。ちなみに私のリクエストはピアノがメインの曲だったためか、聞き入れてもらえなかった。私以外の人も同じ曲リクエストしていたんだけどな…。
ベンのリードに合わせて、会場のお客さんと一緒に彼の曲を大合唱したりして、それも最高の時間だった。曲をもっと深く知っていたらよかったけど、今までよりは英語の曲が直接響いてくる感じがした。

そんな僕の念願が少しだけ叶った2日間だった。


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