夢のつづき

ひと晩に

幾度となく

変わるは

夢の世界🌜

願いの先を

見せるかのような

そんな世界を

目の奥の

脳のどこかに

焼き付くように

映し出す

現実には

その先は見れず

脳みそも

その先は描いてはくれない

また後日

見せてくれるわけでもない

ただ

やはり思うは

はらりはらりと

木からこぼれる

桜の花びらのように

これが願いだとしたら

叶わぬものを

どうしてこうも

ゆるやかに

地面へと

引き落としてゆくか

望みを抱いても

望みを吐いても

望みは

望みのままである

だからこそこうして

忘憂之物などに

我が身を乗り取らせて

ほんの数時間の戯れで

雑多な念の

消去と上書きを

試みるのだが

遺るはどうして

恥ずかしさばかり

そうしてまた

夢の世界へと

そそのかされて

変えられぬ

記憶を手繰り寄せ

変えられぬ

夢の世界を

見せられる🌛