Mellow Symphony Official Blog

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MUSIC AS MAGIC!! Singer Songwriter Mellow Symphony's Blog

2021/12/29

変わったもの

なにかが
変わった

風船が指からすり抜け
空へと飛んでいくように

あわててふわふわと
止まり木へ
いちもくさん

わずかな違いから生まれる
大きな変化

変わったものはなにか
それはずっと放置していたもの

あなたの喜びに
直結するもの


放っておいただけのはずが
テーブルに載せたとたんに

それは大きく音をたてて
変化しはじめた

テーブルに載る以前から
もう形は変わって
変色し
くずれていても
放置していたはずが

声にしたことで
口火が切られ

直後から
せき止めていたダムから放流される
大量の水のように

なにかを破壊せんとばかりに
溢れてくるものが
歯止めがきかずに

慌てふためくように
反動の力学が働く

そうして
おさえつけたバネが飛び上がり

もう
戻ることは
ない


この世には
中身ではなく

形/型/肩書などに
こだわり

またそれに
固執する

そんな人もいる


2021/12/27

曲り道とおる

犬みたいに歩けば
棒にもぶつかる

てくてくと歩いた先で
岐路に差し掛かる

今は二又の根っこ
二手にゆく道は
ここから大きく曲がって


その道は
だんだんと遠くなる


あいた空間を
なにかで補うとき

その隙間になにを置くか
そうしてあなたの一部が作られる


選び抜いたものか
代替品か
模倣品か
純正品か

安物か
高級か

機能性か
デザイン性か
まがいものか
ブランドものか

探し当てたものか
容易い間にあわせか

確信を得たものか

そうして
あなたの一側面を形作る


ひとたび選んだ道は
そこを行く者の

地続きで来たところからの
物語の続き


勝手な期待など寄せれば
寄せた分だけ

愚かな目に遭う


高速道路を
降りるときのように

降り口の引力があるわけでもなく
乗り口が吸い込んでいるわけでもなく

迷って選んだ道も
なんとなく決めたときも

それはあなたの意思
ハンドルを切った方向へ
進むばかり

進む道を
しかと見つめ

ならばと再び
ハンドルを握り直す



ハンドルを
握り直すのさ


てくてくと歩いた先に
いくつかの
曲り道


人の行路は
選択の
繰り返し


2021/12/25

初めての町をあるく夜

なにもない
田舎道を歩く

町のほうへ向かえど
たまに通る車が
通り過ぎた後は

そこは物静かな
広い空間


同じように歩いて
すれ違う人はなく
街灯と街灯の間は
容易く暗闇に包まれる


湿ったコンクリートを歩く音や
遠くで車が走り抜ける音

そして
隠れ家のような密やかさをまとった
小さなお店の看板に灯る
明かりがちらほら

そのなかをひたひたと歩く


目の前に
進むための
目的がないと

ただただ歩くのは難しい

ふと自分の歩いている姿を
迂闊にも達観してしまい

その目的の曖昧さに
うっかり怖くなったりしてしまう


初めての町を歩いて

空虚にすら感じる
繁華街を通り抜けるとき

どうしてあなたのことなど
頭に過ぎってしまうのだろう


宗教としての意味よりも
文化的な意味での12月25 日が

わずかな隙間から
ぽつぽつと
僕に語りかける


普段よりも
少しだけ

素直に
なってもいいんだよ

清し
この夜にはね



あなたに
会いたいです


2021/12/24

彩雲

今朝のこと

東の空から
太陽が昇り

黄金色に輝いて

光を人々に届けていた


太陽の光は時に

どんな景色でも

美しく彩る


ふと
少し横の方へ目をやると

半分が
虹色に染まる

浮雲

ちらりと視界に入る

なにかの見間違いかと
もう一度見上げると

不思議と
七色に

彩られた雲


これを調べると
彩雲(さいうん)と呼ぶのだそうだ


もしかしたら
初めて見たかもな


この国にいれば
クリスマスはちょっとした
商業キャンペーン程度のものだけど

すこし
なにかの

縁を感じた

12月24日の朝


明日はクリスマス
そして年末も近い

大切な人々にとって
素晴らしい年の瀬が
訪れますように


Happy holidays!!

冷たい夜


夜がね

早く終わればいいと

思うことがあって


こんな時間に

付き合わなければいけない

そんなのが

少し
嫌になることがある


それは
嘘つきが放つ誤魔化しとか

ご都合主義の隠し事や

美味しいとこ取りの
醜さや

誠実さを装った
上辺だけの面や

なんでも笑うことで
なんとかしようとする人や

自分だけの利益にしか
結局は興味がない人々の
放つ言葉や

相手のことを思っている
つもりになっているひとが
押し付けてくる狭い価値観や


そういったものが

全部
押し寄せてくるんだ

夜になると
塊になって

せっかく
昼の忙しさで
散らしていたはずなのに

わざわざ
冷たい風と共に

もう一度やってきて

僕の頬を
ヒリヒリとさせる


夜がね

冷たい夜がね


2021/12/23

噛み合わないやり取り

和服にある
辻と褄

そいつが合わないとは
こいつはうまくない


「なんだよ それ
理路整然としない」


「わからないな
前と言っていることが違う」


「どういう意味
質問に対して的を得ない
曖昧な返答」



思えば
いつだって

そんな風な
やり取り


分かり合えない

アナタと
ワタシ


そうして
そうこうしているうち
また3年かそこら
すぐに経つんだ


あなたが素直になるとき
相手もそうだろうか

不明確に伝えても
正確に伝えようとしても

どうしたって
誤差はうまれる


その時

アナタは
思う

こう伝えた つもりだった

そして

ワタシは
返す

こういう意味だと 受け止めた


辻と褄は
そちらから見たら
ぴったりと合っていて


こちらから見たら
どうもはっきりと
ずれている



そんなところかな


もう
どうにか
やめにしないか



2021/12/21

心静かに

12月も後半
心静かに
終わらせられるだろうか

満月の晩
ふいに訪れた静寂
階段を降りながら考える


相も変わらず
同じことばかり

答えの出ない
謎は解けない
声が聞こえない
待ち人は来ない


そしてまたその晩
忘憂のものに
宵を任せて


気が付けば
布団のうえ


忘年会とは
なんとも皮肉な

本質は忘れるどころか
顧みて
むしろ
焼き付けるために
あるような時間ではないだろうか


小さな島にいる
集まることが好きな人々は
またせっせと
理由をつくっては

人に会いに行くのさ


忘れたいことは
焼き付いているのに

覚えていたいことは
するりと抜けていく


あなたもそうして
時とともに

砂時計の砂が
一粒ずつ
下へ落ちるように

忘れていくことを

望んでいるのかもしれない


騒ぐ胸をおさえ

静かにそれを
見つめながら



2021/12/20

新しい一面をみせて

目の前に
ゆるやかに流れる海


右手の彼方に富士
左手に飛行機の群集

空には小鳥のさえずり

静かに
釣りを楽しむ人々


ははあ

これが東京の
一つの楽しみ方か


こんな顔も持っている

それをまだ知らなかった

そして今になって


それを知りたくなったよ



2021/12/19

「ひとりじゃないよ」

君が孤独を感じるとき
声をかけてくれるひとがいる

大丈夫
君は
ひとりじゃないよって

そんな友だちがいるなら
君の行く道は
そう悪くないね


「誰も助けてくれなかった」
あの人はそういってた

僕は何も知らないで

どうして
助けてあげられなかったのかな


どうして
助けてくれなかったの?

そんな風に
言われている気がして


ああ
それは
あなたの人柄を

ある方向へ
引っ張ってしまう
瞬間だったんだな

そう感じていた


もしももう一度
そんな事があれば

こちらへおいでよ


もう
そんな思い

させないからね


ちょうどいい
場所を探して

素敵な
仲間と一緒に

素敵な
時間を
たくさん作ろう


誰かが僕に
そうしてくれたように


次は
僕が

伝えよう


大丈夫
君は
ひとりじゃないよ

2021/12/17

宙に舞う言葉

夢でもまだ
話しかけてくるのは
わたしが愛したひと


あなたは
この機を惜しませたいかのように
ぼんやりとした言葉と
悲哀の表情を残して
その場から消え去る

ただじっと
声にださずに
目に涙を浮かべて


望みがあるなら
叶えたい

叶わないのは
それを知ること


本当のことは
手紙を読み返しても
うやむやに
散り散りに
文字が並ぶばかりで

それはまるでロールシャッハ・テスト
受け手の視点に委ねられるかのごとく
曖昧だ

そして届かない
差し出した言葉たち

送り先のない
手紙を書いては
空中へ
放り投げる

その言葉が
今でも
宙で舞い続けている

季節が変わり
空が冷たくなって

雪のように
ふわふわと
舞い降りたら


それは
あなたのもの


その柔らかな
手のひらで解けて
水滴になったとき


潤いを
与えるだろうか


えいごで話す

英会話について思いを巡らす

自分がやってきたこと
時代の流れ

現代の日本での英語教育や
この国における英語の必要性


英語学習への興味関心が高まって久しいが
果たしてこの国全体での英語力は
以前と比べて上がったのだろうか…

以前よりも
実用的な英語力が備わってきているのだろうか

それはもう10年くらいすると
もう少しはっきり分かるようになるのかもしれない

周囲にも「小さい頃から始めたほうがいい」というマインドから
英語教育を我が子に与えている親がちらほらいる

選択肢が増えるのは良い事だと思うが
将来本人が英語を話す機会を得る可能性があるのかどうか
その辺も見据えて教育をしてあげることが大事だと僕は思う


本人の認知や母国語の文章力が未発達の段階で
将来使うか分からない外国語を教えるくらいなら
母国語が発達する機会をたくさん与えたほうが
本人にとって良いのではないか?とも少し思う


虎を見たときに

お、虎だ。虎は英語で…うーんと、「Tiger!」
というのと

虎を見たときに
「Oh my gosh, it's a tiger!」
と咄嗟にでるのは少し違う


前者は英語学習により身につけられる
後者はそれを日常的に使う人たちに身についていく


キッズの吸収力や柔軟性は素晴らしいと思うので
小さいころに英語環境を作ってあげることができれば
英語を吸収することは多いにあるだろうが

その後に家庭で、社会で、友人や、職場、
もしくはそれ以外のコミュニティで
実際に使うことがあるかどうか

そこからが本当に大事になってくると思う

保育園などでも英語の教育はあると聞くし
アフタースクールみたいな場所も東京の街では見かける

外国からきた人が実際に講師を務める場所も
おそらく統計的にも増えたんじゃないだろうか

ネットを使ってアクセスすることもできるし
教材やアプリなどの存在を考えると

現代の子供が英語に触れる機会は
20~30年前と比べればはるかに増えたと思う

教育が以前より英語づいてきているとしたら

次はその先の、我々が暮らす場所や人

そこに
もう少し英語が
食い込んできたら

日本もいつか
「英語しか話せない観光客が旅行にいっても安心」
と思われる場所になるだろう…か


すこーしずつ
すこしずつ

2021/12/14

「家族になりたい」レコーディング

先週末はメロウシンフォニーのレコーディングをしてきました。

新しい曲の一つとして制作している「家族になりたい」のなかで

どうしても欲しいと考えていた音を足すため

普段から仲良くしてくれているバンドから2名

腕利きのミュージシャンに参加していただきました😍


今回はzukabeという素敵なバンドから

ベーシストの神前氏にはアップライトベースを、

ギターボーカルの岡部氏にはウォッシュボードを

演奏していただきました💕


久しぶりの出張レコーディングだったので

ちょっと僕も緊張しちゃって

トンカツ(というかカツカレー)なんか食べてゲン担ぎしちゃったりして

現場に臨みました🏃


さすがの二人は、

予定よりもスルッと見事な演奏をキメてくれたので

時間が少し余ったため

その美声も披露して頂き、ちょっとコーラスパートにも

参加してもらっちゃいました😋


2021年のなかで僕が最も

「書けて良かった」と思っているこの曲を

素敵な二人に演奏してもらえて

もう、鬼に金棒というか、

メロウにさらなるメロウネスが加わった心持ちです🍫


完成まで、もう少しいくつかの要素を加えれば

あなたにも

もう少ししたら

聴いてもらえるはず🙆


それまで

もう少しお待ちを🐍


かさぶたが治るように

衝撃によって
痛みが走る

痛みが
傷となり

傷口に
痛みが残る

やがて傷口がふさがると
かさぶたができる


今年は生傷が絶えない🩹

数週間前には
身体の内側に少しく傷を負い

以前から矯正のために
通っていた整骨院で

柔道整復師の先生に
(体の内部の)新しい傷を作っては
診てもらう🦴

という状況に最近はなっている😞


治療の際に先生が
痛めた患部の周辺に残る
痛みについて
教えてくれた

筋組織が破壊され
再生される過程で

いわばかさぶたのようなものができて
修復する周辺の組織も固くなりやすいのだとか

周辺の組織が固くなると
そこに繋がっている体の他の部位にも
凝りだったり、痛みや軽いしびれなんかが
症状として表れることがあるようだ


ふむ
なるほどね🙎

身体のなかにある
かさぶたか…


治癒していく過程では
しばらく傷口に痛みが残る

かさぶたの間も
少し触れば痛みを感じ

無理にはがせば
痛みや出血すら伴うこともある

つまりは
時間をかけて
ゆっくりと
治していくのがいいのか

それは

胸に残る痛みにも
そういうところが
あるかもしれない


あの頃と同じように


2021/12/11

空に消えた言葉

彼女はいう
「なんか思い出したんだよね
音楽の素晴らしさというか
うまく言えないけど…」

彼はその言葉を聞いたとき
「なに、会いたくなっちゃった?」

口から出かけた
その言葉を飲み込んだ


思い出したのは
音楽の素晴らしさではなく

音楽にリンクしていた存在である

音楽の素晴らしさを
改めて噛みしめることはあっても

それはふわっと浮かび
そばにいる人に伝えることでおおよそ完結する

なぜそのとき
その言葉を飲み込んだのか

それは過日耳にした
成果物の評価に対する
的外れなエピソードを伝えることと似ている

「うまく言えないけど…」
と言って言葉に発しながら
濁して伝えることが
おそらく罪の苦みをやわらげる

精いっぱいのやり取り


「また…会えたらいいね」
その言葉が一瞬横切った

電波を通じて
伝えた彼女の音や表情

多少のノイズが入り
それは言葉ごと
電波の波に
吸い込まれたけど

それが確かな言葉なら
そこには紛れもなく
言外の表現が
多く詰まっていた


彼は
ぼんやりと空を見つめ
水平線に消えていく
あの大きな夕陽を思い出す


ああ

「世界一栄養のある
ウィンナーが食べたいな」

誰も知らない
いくつかの願い事を

また少し口に出してみた

それは
すべてを覆い隠す

漆黒の夜空と
彼だけのひみつ


2021/12/10

話をすること

ちょっと暗い天気が続いたり

心的負担がかかるような日が続いたりして


すこし全体的に心がヤサグレてくると


物事を悪い方向に考えがちで

集中が続かなくなったり

心のなかでしゃべる英語にFワードがついちゃって

マンチェスター辺りの労働者階級のバンドマンみたいな

気分になっちゃったり

やたらと周囲の人々の行動が気になったり

一晩でワイン1本をひとりで開けちゃったり


しょうもないことばかり思い出したりしちゃう


そりゃあ

眉間もぴくぴく

まぶたもぴくぴく

するよね


身体が

休ませて欲しがっているんだそうな



そうだよねえ

休みたいよねえ


心も…でしょ


そんな時ふと

人と他愛のない話や

正直に打ち明けたり

少し深い話なんかができると


それだけで

心がちょっと軽くなって


ああなんだか

よかった


なんて思えたりもするね



友達よ

今日はそんな夜さ



2021/12/08

期待と落胆

何度言い聞かせても
まだこの胸には残ってしまうらしい

誰かに寄せる期待

そして

それが叶わないことに対する落胆


すべては
自分の頭のなかで
繰り広げているだけの空想なのにも関わらず

まだ何かに
勝手に期待しては

勝手に
落胆をおぼえているようだ

まったく…


困ったものだよ


ステレオタイプを作り上げては
そのズレをまるで
重ねていた相手のことみたいに考えても

何も変わらない

そもそも
自分以外の誰かに期待するなど
思い込みの綱渡り


あの汗だくの日々の向こうに

そんなこと
するべきではないと

改めて
身を持って知ったはず


他人に対して
自分の理想像を押し付けて

それを期待に変えては
いけない


それは
恐ろしいことさ


できるだけ
あるがままの

起きたこと
そのものを

受け止めるほうがいい


意味なんて
きっと
探すべきではないんだ


でも
不思議なことだな


僕はあのひとが

こうであったらいいのにと
望んでいる一方で

例え
望み通りでなくても

それはそれで
いいことだな


などと


ワケの分からないことを
思い浮かべいるよ



今日も
あなたが
どこかで


眠る前に

ご飯を食べるときに

愛する人の
瞳を見つめたときに


は〜、幸せっ!

なんて
噛み締めていたらいいな




2021/12/07

〇〇に負けるな

〇〇に負けるな!

というキャッチコピーが

あまり好きじゃない 


キャッチコピーとしても使いまわされ過ぎているし

全然考えられていない気もするし

そもそも勝ち負けの問題じゃあないときが間々あると思う


最近では

ウイルスの問題にすら


負けるな!


と商店街なんかに貼ってある


いやいやいや

勝つとか負けるじゃないって…。

(病気に罹ったら負けだとしたらそれこそ大分おかしな考え方だと思うし、

経済が不振に陥るのは病気に負けているせいでもないと思う)


この「勝ち負け」の「負けるな」というのは

人に言われることはあるけど


本当のところ

戦うのは

常に己が相手なのだと思う


近頃

特に自分に言っている


おい、

しんご


負けるなよ


突き刺さる向かい風に

冷たい夜の静寂に


突如として

襲ってくる孤独に


沸き起こる

自己憐憫に


しくしくと痛む

傷口に


楽であることの誘惑に

酒の気楽さに

勢いだけのやり取りに

ふとこみ上げる怒りに

自暴自棄の手招きに


負けるなよ


じゃかあしい

時には身を任せることもあるさ


それでも

半身で残り

全てを預けたりしない


投げやりになるとき

誰も見てやいない

多少無責任になっても

構わないと思える


この世は、その瞬間

自分など無関心の極みでしかない

そんな風にすら思える


でも違う


見ているんだ

ほんとうは


あなた自身が


君は

かみさまと呼ぶかもしれない


でも

見ているよ


ちゃあんと


良い事も


そうでないこともね


だから負けるなよ


さもないと

負けるあなたは

自らを落とし


明日は

自分のことを

もう少し

ロクでもなく感じ


終いには

人生の美しい部分を

受け入れることすら

難しくなる


落としたら

また上がらなくちゃあ


自分のなかの

高みを目指すなら


落としてばかりはいられないなあ


それでも

落ちるときもあるかもなあ


そうしたら


またしっかりと

両足を動かして

もう一度登ろうな


明日の自分を

今日よりも少し

好きになれるように



共に泣けるふたり

先日のこと
かねてから仲良くしてくれている一家に会いにいってきた

思えば10年以上
付き合いのあるひとが

結婚して
家族をもち

もしかしたら今までで一番仲が良いかも?

というくらい

家族まるごと
みんなが仲良くしてくれている

子どもたちも含めて
とても好きな
僕にとって大切な一家だ

そんな彼ら夫婦と
晩酌を交わしながら


ふと
菜食主義についての話題になり

そこから
生命を食事としていただく
ということの話になった

旦那さんがかつての仕事の経験から
と殺したばかりの食肉を扱ったときの話をしたとき

彼はその時のことを思い出し

またその捌いた食肉への個人的な思い入れを思い出し

涙した

彼は泣き上戸ではない(と思う)
少なくとも僕の前で
涙を見せたのは
その時が初めてだった
(記憶している限りでは)


しかし
彼はそれくらい

その食肉を
確かに生き物として認識していた瞬間があったことを

伝えてくれた


奥さんがその話を聞き逃し

後からテーブルに加わったので
泣いている旦那さんをみて
「なんの話?どうしたの?」
と心配していたので

泣いている旦那さんの代わりに
僕が話の一部始終を話した


それもかなりかい摘んで
概要だけを触れた

今起きている出来事を
少しだけ軽く伝えようと
妙な気遣いが僕の中で働いたのだと思う


ところが

その奥さんは
その話を聞くなり


その生き物のことを思い

一緒に涙したのだ


その時僕は思った


ああ
いい夫婦だな


同じことで
涙できる

片やあまり話を深く聞いていなくても
目の前で涙する伴侶の姿と
話の概要から
事の重さというか

話の深層にまで
すぐに自らを持っていける


話のテーマも非常に難しいし
答えは簡単にはでないが


とにかくその
共に涙する美しい二人の夫婦をみたとき


僕は心のなかで


二人の肩をぽんぽんと叩き
優しくハグをしていた

2021/12/06

スタジオでリハーサル

今日はメロウシンフォニーのリハーサルでした。

先週ライブの前日もスタジオに入ったのですが、それとは別の、2019年までライブをよく一緒にやっていたリカさん、ミサトちゃん、キックの4人編成のリハーサルでした。


とてもいい時間で、リハーサルの時間があっという間に過ぎてしまいました。

今回のメンバーでスタジオに入るのは2019年の前半以来だったので…1年半以上ぶり、ということになります😲

改めて、このメンバーで演奏するの好きだなあと。今まで一緒にやってくれたメンバーももちろん、その時その時で好きだったけど。今の面々は、自分の今の心持ちに近いというか、技術面のみならず、心持ちみたいなところも含めて安心して任せられる「優しさ」みたいな、安定感のようなものを感じられるのです。

みんなニコニコしているし、その笑顔がみんないいし、ポジティブな発言とユーモアと真面目さがいいバランスで。

まるでリハーサルしているスタジオの中心あたりに、穏やかで丸っこい柴犬でも一匹いるんじゃないかと思うほど、ほんわかしたムードでリハーサルを進めることができるんです🐕(そういえばスタジオってきっとペット厳禁なのかなあ、連れている人見たことないな)


さて、このメンバーは何のためのリハーサルかというと、来年(来月のこと)のレコーディングに向けて!なのです。

ライブで好評だった曲と、メロウの音源としてぜひみんなの音を入れてほしかった曲、それを来月レコーディングしてきます💁

いつもの宅録作品とは違う、久々のバンド録音なので、どんな風に出来上がるか…

みなさんにも僕が👆に書いているような空気が、作品のなかから伝わってくれるような演奏をしたいと思います😘


また進捗をあげたいと思いますので、お楽しみに😀✨

2021/12/04

鳴らした電話

もう一度鳴らない電話

もう一度は鳴らさない電話


話さないなら

電話なんていらない

話がないなら

電話なんてしない


きっと

声がききたくてね

ほんとうは

ちゃんと話がしたくてね


電話を鳴らすね


「電話は

出てから

話すんだよ」


鳴らしたら

いいわけじゃ

ないんだって


でも


2秒でも

6秒のアノニマスでもなくて


ちゃんとベルを鳴らした


取るのを待つだけの

時間分ベルを鳴らしたよ


2回



それでも

この電話は

まだ

電話としての

本義を

果たしていないかもしれない


今日もまた

あなたは日常に


私は忘憂の物に

身を委ねて


締め付けられそうなほど純粋で

社会的道徳の邪魔をする

冷静にみようとすれば

結局疲弊させるだけのような

かったるいくらいの思いが

これ以上膨らまないように


もう一度

そっと蓋をしめる



2021/12/03

夢でみる

夢でみる街は
なんだか不思議
落ち着いていて
ワクワクもして
いつも同じ温度

天気もそうかな

行ったことがあるような
ないような街に
連れていって

会ったことがあるような
ないような人なんかと
なにかやり取りをしたりして

会ったことある人に
夢でも会うときは

会いたい人なのか
印象深く残っている人

そうだとしたら
舞台になっている街には
どんな意味があるかな

会いたいときには
出てこないのに
もう考えないようにすると
出てくる人なんかは
きっと脳のいたずらだな


夢で会うあなたは
なんだか楽しそうに
にっこりしているよ