先日宮城県へいってきた。
2012年に石巻出身の矢口氏によってはじまったイベントならぬ、遊び場とでもいうべき企画。それが「R」。2011年東北地方が災害により大変な状況に陥ったとき、なにか役立つことは、助けられることは、できることは…と漠然と考えていた僕らに、彼が示してくれた「石巻で遊ぼう!」という試み。
大層なことをしようとしなくていい。ただ単純に、その街で思い切り遊んで。お金も落として。地元の人々と一緒に笑顔になれたらそれでいい。
そんな思いが込められていたように思う。
Rをきっかけにみんなが集まって、演劇や音楽などを楽しんだりして、思い切り遊ぶ。
2012年4月のR Vol.1に参加して以来、僕にとって石巻は特別な街になった。
街が好きだ…そう思った気もするけど、今思えば、あの街で出会えたたくさんの人たちが好きだから、なのかもしれないな。
毎回ライブに訪れては、変わっていく街並みのなかで生きる人たちのエネルギーや元気な姿、楽しそうな笑顔、そういったものに胸がいっぱいになって、また帰ってきたい、と思いながら街を後にする。そんな感じだった。
僕は2012年のVo.1に出演した直後、カナダへ拠点を移したものの、それでも帰国の際に足を運んだり、2017年以降は再び日本に戻ってきてから何度も石巻へ足を運んだ。
先日はその「R」が10年目にして、最終回を迎えた。
それは主催者の矢口氏がはじめた当初からいっていた、予告通りの最終回。
この日は出演者のみんながそれぞれの思いを持ち寄って、ステージに臨んでいるのがとてもよく伝わってきて、素晴らしいパフォーマンスばかりだった。
みんなそれぞれに歩んだ10年間を「R」が繋いだんだ。
音楽ライブをやることに、難しさを感じてきている2020年春以降。未だにすべての思いを払拭することはできないけれど、あの日、あの場所にいれて本当によかった。
そしてMellow Symphonyも急遽オープニングアクトとして、キャンプファイヤのスペースに座り込み、生音で、みんなと距離を取って、演奏した。
当日のライブ配信動画はコチラ。
最後にもう一回「R」のなかで遊べたこと、本当にうれしかった。
遊び場があるのは大切なこと。
そして場を用意できる人というのは素晴らしい能力の持ち主だ。
10年間「R」を主催しつづけた矢口氏とその家族や仲間に敬意を表したい。
彼はもう仲間と次のステップへと足を進めている。石巻で。もっと街をおもしろくしようとしている。複合エンタメ施設「シアターキネマティカ」プロジェクトの情報はコチラ。
そこに素晴らしい人々がいる以上、
街の魅力は、これからも可能性が広がっていくんじゃないかな。
またあの街に行き、
そこに集まる人たちと一緒に遊べるのが楽しみだ。
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