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2013/01/23

【歓喜の歌】解説①楽曲について

先日、YouTubeで視聴開始となった新曲「歓喜の歌」。

今回から、その「歓喜の歌」の制作秘話について語ろうと思う。
語るのだから、もう秘話ではない。
そもそも、隠すほどのあれはないが、より作品を楽しんでもらえればという次第である。

楽曲の、主なテーマ。それは、日本への愛である。
愛国心?ですか、いわゆる。

この曲は、僕が東京を離れ、トロントに辿り着いて、ひと月くらいかな。少ししてから最初に出来た楽曲だった。
それはつまり、異国に降り立った事によって、刺激を受けて僕なりに感じた事、見えた事。それは主に日本の事だった。日本の事について、こっちで出会った人々と交流した事で生まれた感情など。
そして、当時から発生していた日本で起きている問題、喜び、などなどひっくるめて。

僕は幾らか、悲しい気持ちになっていたんだと思う。当時の(今もだけど)日本の現状に対し、残念なニュースがしばしば見られた。政治、文化、天災などなど。それは、海外に居るからこそ、余計に僕の心に響いていたのかもしれない。

しかし、トロントに居て出会った人々の中に、日本を好きな人が居た。というか、沢山出会った。今でも出会う。日本人はもちろん。カナディアンの中でも、日本に興味を持っている人、日本に行った事がある人。日本の文化を好きな人。日本人以外に沢山居た。
僕はそういう人々と話すと嬉しくて、日本人である事が、なんだか誇らしいというか、嬉し恥ずかしい気持ちになっていた。
そういう人達と出会ってきながら、日本の現状を少し離れた距離から見た時に、音楽によって何が出来るか…どう表現出来るか…と考えていた。

自ら遠く離れてトロントに来た自分が、日本への思い、日本の仲間へ、何か届ける事がしたかった。
そして、それは、誰かの「喜びの瞬間」をお手伝いしたいという事だった。


音楽を含め、みんなのツイートやフェースブックなどから、みんなが「喜ぶ」瞬間が伝わってくる。
悲しい思いだって沢山あるけど、日常の中の些細な瞬間、みんなの心の声が漏れる。「つぶやき」から、笑みがこぼれる瞬間。みんなが感動したり、喜んでいる瞬間、つまり"歓喜する瞬間"に「そうだよね!日本ってやっぱり良いよね!!」って言いたい。

そんな思いがあった。

人間の持つ多面性を、いつも音楽のテーマの中に盛り込むよう意識しているが、今回は比較的「陽」の部分に強くベクトルを持って行ったように思う。

そして、その幸せな瞬間に「音楽」ってあるよね!っていう気持ち。

それが、この「歓喜の歌」に盛り込んだ思い、である。
http://youtu.be/tdXj4zDE6ZU

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