〇〇に負けるな!
というキャッチコピーが
あまり好きじゃない
キャッチコピーとしても使いまわされ過ぎているし
全然考えられていない気もするし
そもそも勝ち負けの問題じゃあないときが間々あると思う
最近では
ウイルスの問題にすら
負けるな!
と商店街なんかに貼ってある
いやいやいや
勝つとか負けるじゃないって…。
(病気に罹ったら負けだとしたらそれこそ大分おかしな考え方だと思うし、
経済が不振に陥るのは病気に負けているせいでもないと思う)
この「勝ち負け」の「負けるな」というのは
人に言われることはあるけど
本当のところ
戦うのは
常に己が相手なのだと思う
近頃
特に自分に言っている
おい、
しんご
負けるなよ
突き刺さる向かい風に
冷たい夜の静寂に
突如として
襲ってくる孤独に
沸き起こる
自己憐憫に
しくしくと痛む
傷口に
楽であることの誘惑に
酒の気楽さに
勢いだけのやり取りに
ふとこみ上げる怒りに
自暴自棄の手招きに
負けるなよ
じゃかあしい
時には身を任せることもあるさ
それでも
半身で残り
全てを預けたりしない
投げやりになるとき
誰も見てやいない
多少無責任になっても
構わないと思える
この世は、その瞬間
自分など無関心の極みでしかない
そんな風にすら思える
でも違う
見ているんだ
ほんとうは
あなた自身が
君は
かみさまと呼ぶかもしれない
でも
見ているよ
ちゃあんと
良い事も
そうでないこともね
だから負けるなよ
さもないと
負けるあなたは
自らを落とし
明日は
自分のことを
もう少し
ロクでもなく感じ
終いには
人生の美しい部分を
受け入れることすら
難しくなる
落としたら
また上がらなくちゃあ
自分のなかの
高みを目指すなら
落としてばかりはいられないなあ
それでも
落ちるときもあるかもなあ
そうしたら
またしっかりと
両足を動かして
もう一度登ろうな
明日の自分を
今日よりも少し
好きになれるように
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