もう一度鳴らない電話
もう一度は鳴らさない電話
話さないなら
電話なんていらない
話がないなら
電話なんてしない
きっと
声がききたくてね
ほんとうは
ちゃんと話がしたくてね
電話を鳴らすね
「電話は
出てから
話すんだよ」
鳴らしたら
いいわけじゃ
ないんだって
でも
2秒でも
6秒のアノニマスでもなくて
ちゃんとベルを鳴らした
取るのを待つだけの
時間分ベルを鳴らしたよ
2回
それでも
この電話は
まだ
電話としての
本義を
果たしていないかもしれない
今日もまた
あなたは日常に
私は忘憂の物に
身を委ねて
締め付けられそうなほど純粋で
社会的道徳の邪魔をする
冷静にみようとすれば
結局疲弊させるだけのような
かったるいくらいの思いが
これ以上膨らまないように
もう一度
そっと蓋をしめる
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