この街でいいのか
この区で
この都市で
この国でいいのか
選択は強い意志を持って行えば
思っているよりも広い世界が目の前には広がっている
そんなことを思いながら
今住んでいる部屋をでることに決めた
至極真っ当というか、
東京的なのだろう
住みにくいのだ
床もミシつく木造の家では
下の部屋から安居酒屋での飲み会みたいな大声が夜中に響いてくる
昼間に電子ピアノの鍵盤を熱狂的に叩く音が聞こえてくる
かと思えばこちらが大きな声で歌ったり
少し(主観でいう「少し」などアテにならない)ギターを爪弾けば、叫び声と共に壁を叩く音が聞こえる
そうなればこちらも我慢していない(もともと向こうが我慢している可能性も忘れてはいけないが)
あちらが夜中に騒がしいときに床を強く踵で蹴ってみた
…はい、終わり
もうここからは誰も得しない、泥沼
終いには相手の細かい音まで気になってしまい
気に入らない音があればすぐにノイズで不快感を表明する
お互いの目は他人の粗を探しあうような部分に視点が集中してしまい
他の事実に目や耳も行かなくなる
いいさ、初めてのことじゃない
そうなれば自分は新しい場所を探すのみ
隣人は当たり外れの要素もあるのだろう
許し合うことは難しい
特にこの都市には
長いこと
許す能力よりも
相手を不快にさせない→迷惑をかけない能力こそが
ただ唯一の、尊く、最高の能力とされてきた
そんな価値観が蔓延っているように思う
それでも昨今耳にする
助け合いの精神や
最近の気候変動、性別、人種、かつての社会的なヒエラルキーなどに違和感をもっている方々の声を
以前より聞けるようになってきているのは
個人的にはちょっとした希望のようにも感じている
時代が移り変わる
というのはこういう事なのかな
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