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2019/02/23

ジャズを感じた記憶

ジャズは割とよく聴いている。
ジャズとカテゴリーを付けられている音楽をよく聴いている。

でもアーティストについても、プレイヤーについても
大して詳しくはない。

いいオーディオを持っているわけでもない。

そんな僕が一度骨身に染みるような思いで
ジャズの一曲に聴き入ったことがある。

あれは、ビル・エヴァンズの曲だったと思う。
何の曲だったか、突然ラジオから流れてきた。

それも、カー・ラジオから。



トロントでの寒い日の朝だった

冬季は日照時間の短いトロント
朝6時半くらいだったか

まだ辺りは真夜中のように暗く
道路脇に立ち並ぶオレンジ色の街灯が
まぶしいくらいだった


僕は尊敬する大先輩の車に乗せてもらい
確か助手席でボーっと座っていた

とあるイベントのプロデューサーとして
当日のMCも含めて担当するため
会場へ向かっていた


前日の夜、日本から来加してくれた
イベントのキーパーソンが
時差ボケで寝付けなかったこともあり

主催者との再会を祝して
トロントでは珍しい鹿児島の焼酎を
夜中まで飲んでいた


お酒はさすがに控えめに飲んだが
予定していたよりも夜が長くなったこともあり
朝が重たかった


そんな中、カー・ラジオから低い声のMCの紹介とともに
流れ始めたのがピアノジャズ。
ビル・エヴァンズの曲だったと思う。


ウッド・ベースと
優しくブラシで、掻き叩くようなドラム
音数は少ないがすごく重厚で
胸の奥に響いてきた


それはまるで

忙しい日々を過ごす人々のための
魂を鎮めるための

鎮魂?


人生における
苦い味のものや酸っぱい味のもの
甘いものもしょっぱいものも

全て併せて咬み、飲み込むような


流し込むウイスキーが染み渡りそうな

そんな曲に聴こえた


環境や
心境


それがもたらす音楽の効果も
また絶大なものだと思う


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