トロントにある美術館を訪れた。
もう以前に行ったのがいつだったのか思い出せないほど、
久しぶりに行ったAGO(Art Gallery of Ontario)。
確かトロントに住み始めたばかりの2012年頃に、
一度訪れたことがあるような気がする。
それから何年かした後、友だちに連れてきてもらって、
絵画も観ずに中にあるカフェテリアでおしゃべりしたこともあったな。
今回はチケットを無料で手に入れることができた。
それはトロント市の図書カードを持っていると、市に関連した特定の施設が年に一度無料で利用できるというお得な仕組みを利用したからだった。
いいよね。図書カード自体も無料で作れるし。
トロントの図書館の仕組みはなんていうか…なかなか行き届いているのだ。
ここの美術館は、夜の時間帯だけ無料で鑑賞できるという日が月に一度あったりもして、
(前から月に一度だけだったかな…?)
なんかそういう部分にもトロント(いや、オンタリオか?)の心意気を感じる。
芸術、文化、そういったものを商売(民間)だけにしないというか、ちゃんとそういう部分に手当をつける仕組みが行政のなかにあるのだろう。
美術館のなかへ行くと、広々とした各部屋のなかにたくさんの絵画や彫刻、体験するアートなど、芸術作品が数多く展示されている。今回の無料チケットではそのすべてにアクセスすることができた。
さまざまな時代のアーティスト、カナダにゆかりのあるアーティスト、人種的文脈を持つアート作品、なかには日本のアーティストの作品もあった。
道順が決まっていない美術館。写真の制限は基本的になく、人々は自由に歩き回りながらアレコレおしゃべりしながらアートを楽しみ、写真を撮ったり、座ってゆっくり眺めたり、スケッチしているような人がいたり、メモみたいなもの取っている人がいたり、なかにはカメラマン付きでウェディング写真を撮っているカップルまでいた。
(また、アート作品が飾っているスペースの一角を使って、パーティーらしき催し物の準備をしている光景も目にした)
過ごし方次第では一日中いれるだろう。
アートを自由にのびのびと楽しめるということは、ある意味でアートそのものとの一番正しい向き合いかたのようにも思える。

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