気がつけば夏

7月半ば。

気がつけばもうすっかり夏。

6月からあっという間のひと月。

日本への一時帰国を振り返る間もないまま、もう7月半ばになっていたのか。

5月～6月とひと月くらい夫婦で日本にいた。

仕事も、勉強も、家族や友だちへの訪問も、すべてを1ヶ月程度でやりきるのはなかなか難しい。生活リズムも整えながら日程をこなしていくにはちょっと余裕がなかった。

少し涼しいトロントを出て、まだちょっと涼しかった東京へたどり着き、バタバタしながら気がづけば一日に2回シャワー浴びないとやっていられないくらい蒸し暑い東京。

梅雨に入ったんだか入ってないんだか、よく分からないけど、まあ、わりと覚えている｢いつもの夏頃の東京｣になっていた。

いろんな東京の表情を見ながら、家族や近くにいる友だちや、会いたい人、会えそうな人に会いにいったりして、たくさん付き合ってもらって、顔を見て、言葉を交わし、エネルギーを交換して、いろんな感情を抱いて、それから僕たちの時間を過ごしたりしながら、

そうこうしていたらもう6月はきていた。

そしてまた出国し、二人でトロントへ戻ってきたのがひと月ほど前のこと。

会えてよかったし

行けてよかった

（食べたかったものも結構食べることができたし）

とにかく今年もすこし

訪ねることができた

遠いような

遠くないような

こんな距離でも

友情を育むこともできるんだな

なんて感じたりしながら

気がつけば

トロントも夏だよ。

遠くにいる友だちや家族のことを

少し思い出していた夜。