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2012/09/14

オフラインとオンライン

昨夜、ライブに行って来た。
よく行くストリートというか、好きな通りなんだよね。クイーンストリート。
クイーンストリートの西側(南北を走る地下鉄か大通り辺りを基準に東西を切り分けているようだ)には、ライブのハコが沢山ある。
こっちに来て、最初の月にあったロックフェス「NXNE」でも何度も往来したストリートだ。

で、ロックフェスの時には入った事なかったハコなんだけど。
HORSESHOE TAVERNという会場。入口入ってすぐパブのようなところがあって、そこを抜けるとライブ会場という、こっちによくある形態。
日本だと、バーとライブハウスがくっついたような感じだよね、そのまんま。

MONOというバンドは正直、名前しか聞いた事が無くって。
MOGWAIとかみたいなインストのポストロックとかシューゲイザーとかそういう、ダイナミクスとか轟音と混ざる繊細なサウンドで空気を作るタイプのバンドだった。

MONOのライブを教えてくれたのは、先日出会ったXishというやつだ。彼は一年ワーキングホリデーで日本に居て、現地の音楽が好きでとても聞きまくったらしい。
彼がオススメしてくれたので行ってみた。

とんでもなくカッコよくて、リバーブとディレイとフィードバックがごっちゃになって、ぐわーーーーーって感じ。そして、メロディのあのメランコリックな雰囲気はどこか日本の音楽を感じさせる。
Xishは目の前で見ていたが、僕はかなり後ろの方で、ぼーっと目を閉じて、身体を揺らせながら聴いてた。

あの群衆を圧倒しているのは日本人たちだと言う事。

終わった後、少しだけお話させてもらって。
「時代がオンラインで何でもできるが、オフラインを信用している」というお話をしていた。直接話す事、会場でライブをしてコミュニケーションを取る事、それらをオフラインと定義付けていた。

また、これまでの軌跡を少し振り返って、今年のフジロックの話をしてくれた時。「終わったらスタッフがみんな泣いていてね。感慨深かったよ。」という風に話していた。
日本である意味「売れてこなかった」事に対して、「日本が最後になってもいいかなって思ってたよ。日本では総スカンくらっていたからね。」と気さくに話してくれた。
「色んな冒険をしてさ、最後にまた日本に帰った時に、いい日本人になればいいと思うんだよね」と何かを見越しているかのように語ってくれた。

日本人が、音楽が、
すごく駆け巡った夜だった。


そして、帰って日本人の友達とメッセをしながら、ふと気になった。
チャット上の「オンラインとオフライン」。チャットをしながら、「そろそろ寝ます」とオフラインの前フリをするやり取りが僕は何だか好きじゃない。文章を一方的に送っているのに、何故「断り」が必要なのだろうか。
チャットは彼らにとっては「一方的なやり取り」ではないらしい。むしろ、電話に近いものだと言う。

生きた時代や環境がそうさせたのだろうか。僕にとって、「面と向かって話をする事」と「電話」は似ているが、「メール(手紙)」も「チャット(メッセ)」も読み書きは相手に委ねるというか、他者の行動を制限出来るものではないと思っている。


たまたまではあるが、MONOから見せてもらった「オンライン」と「オフライン」。友達に教えてもらったチャット上での「オンライン」と「オフライン」。
キーポイントなのは、血が通っている事かどうかと言ったような、「より人間的なやり取り」にフォーカスを当てている感じだと思うが。
その「血の通わせ方」すら、変化して行っている部分もあるように感じた夜だった。

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