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2025/11/26

美術館で芸術に触れる秋

先日のこと、
トロントにある美術館を訪れた。

もう以前に行ったのがいつだったのか思い出せないほど、
久しぶりに行ったAGO(Art Gallery of Ontario)。

確かトロントに住み始めたばかりの2012年頃に、
一度訪れたことがあるような気がする。

それから何年かした後、友だちに連れてきてもらって、
絵画も観ずに中にあるカフェテリアでおしゃべりしたこともあったな。

今回はチケットを無料で手に入れることができた。
それはトロント市の図書カードを持っていると、市に関連した特定の施設が年に一度無料で利用できるというお得な仕組みを利用したからだった。

いいよね。図書カード自体も無料で作れるし。
トロントの図書館の仕組みはなんていうか…なかなか行き届いているのだ。

ここの美術館は、夜の時間帯だけ無料で鑑賞できるという日が月に一度あったりもして、
(前から月に一度だけだったかな…?)
なんかそういう部分にもトロント(いや、オンタリオか?)の心意気を感じる。

芸術、文化、そういったものを商売(民間)だけにしないというか、ちゃんとそういう部分に手当をつける仕組みが行政のなかにあるのだろう。

美術館のなかへ行くと、広々とした各部屋のなかにたくさんの絵画や彫刻、体験するアートなど、芸術作品が数多く展示されている。今回の無料チケットではそのすべてにアクセスすることができた。

さまざまな時代のアーティスト、カナダにゆかりのあるアーティスト、人種的文脈を持つアート作品、なかには日本のアーティストの作品もあった。

道順が決まっていない美術館。写真の制限は基本的になく、人々は自由に歩き回りながらアレコレおしゃべりしながらアートを楽しみ、写真を撮ったり、座ってゆっくり眺めたり、スケッチしているような人がいたり、メモみたいなもの取っている人がいたり、なかにはカメラマン付きでウェディング写真を撮っているカップルまでいた。
(また、アート作品が飾っているスペースの一角を使って、パーティーらしき催し物の準備をしている光景も目にした)

過ごし方次第では一日中いれるだろう。

アートを自由にのびのびと楽しめるということは、ある意味でアートそのものとの一番正しい向き合いかたのようにも思える。

2025/11/09

卒業

大学が終わった。

先日実家に学位が届き、ついに大学生活を終えた。

コロナウイルスが蔓延していたあの頃
世間の状況はまだまだ安心できないとき
ふと考えた。

今こうして自宅にいることを推奨されている間
自分はただただ悶々と日々を大人しく過ごすのか

なにか家にいながらにして、できることはないか?

後々この時期が終わったときに
自宅待機していた期間をバネにできるような

そんな風に過ごせることはないだろうか…


その一つとして思い付いたのが
今まで経験したことがなく
自分としても今こそやってみたいと思える
「大学生」だった。

最初から最後まで通信教育ではあったし、
いわゆる「あの」ランキングみたいな形式で考えれば
本当に低いレベルのものだったのかもしれないが
(それでも相当頭を悩まされた課目もあったし、新しい知識を得ることもできた)

総じて
僕なりに興味のあることを学び
いろいろな意味で自分をアップグレードさせることができたし
主とした目的は達成することができたように思う。


父がかつて言っていた
「父さんの夢は息子たちを全員大学へ進学させることだ」

それを聞きながらまったく違う方向へ進んだ高校生の頃の自分が

一周回った後にまさか自らの意志で
大学という選択肢を選び
学ぶことになるとはね。

「4年(半)あれば人生は変わる。」

大きく変わらない場合でも
進み続けていれば
枝分かれしたその先は大きな違いを生む。

僕自身
4年半前の暮らしとは
大きく変わった。

此度の学業を終えたこともしかり

ほとんどのことが
あの頃より素晴らしい方向へ
向かってこれたし

これからも進んでいける
そう信じている。


ただ、一つだけ。
毎度試験期間が終わるたびに

「いやあ、おつかれさん」って言って
美味しいもの食べたり飲んだりしながら
夜な夜な四方山話に付き合ってくれていた


水曜日の男がいない。