4月のことを思い出して少し書いておく。レコードストアデイは4月16日だった。
あの時期は、まだまだ寒い日が続いていたが、その日は特に日差しが眩しく、気温が上がってかなり心地よい午後だった。
あの時期は、まだまだ寒い日が続いていたが、その日は特に日差しが眩しく、気温が上がってかなり心地よい午後だった。
落ち込みがちな日々を過ごしていた。どうやって日々を生活するのがいいのかなんて考えたりして。
すっかりその日がRecord store dayであることも忘れて、トボトボと春の陽気のなかを彷徨うように散歩していた。
歩きながら、度々行くレコード屋が近所にあることを思い出し、ふとそっちの方へ歩くことにした。レコードを買うような気分じゃなかった気がするが、なんか気を紛らわしたかった。
立ち寄ってふと、「あれ?そろそろレコードストアデイじゃないか?」と思い出し、店頭の安いレコード(1枚1ドル)を物色しているとそこに「レコードストアデイにつき、50%オフ」と貼ってあることに気が付いた。1枚50セント(50円弱)ってどんだけ安いんだよと心のなかでツッコミ、なんだか少し気持ちが和らいだ気がして引き続き物色していたら好きなアーティストのアルバムを見つけたりして、ちょっと気持ちが上がった。
欲しいCDを散々探し回って移動した高校生くらいの頃のあの感覚となんら変わっていない感情だった。
会計の時に店員さんと「今日レコードストアデイだよね?」なんて話しながら、朝イチに出来ていた行列の話などを聞き、この街にも音楽大好きな人がいるんだなと嬉しい気持ちになっていた。
会計後、レジの脇に特大のホールケーキがあることに気付き「それってレコードストアデイのお祝い?」と聞いたらそうだったらしく、よく見ると一部切り取られていたがケーキの上の部分はレコード盤になっていた。店員さんが「いる?」と聞いてひとり分切ってくれたので特大のケーキのカットをレジ脇で頬張るという不思議な体験をして、ごちそうさまをしてお店を後にした。
皿に乗り切らないほどの特大ケーキ |
なんだか日常っぽい非日常だった。
買ったレコード |
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