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開けられなかった
真心の通り道
潮風が
柔らかく吹いている
もう真理に
ゆらぐことがないよう
方便と
抑圧と
少しの本当を
煮込みすぎた
寸胴のスープみたいに
現実に混ぜてしまおう
届けたのは
もう大丈夫だから
届けられないのは
もう大丈夫じゃないから
「良かった
こんなこと
二度とないだろうって
どこかで思っていたんだ」
多面体がみせる
いびつな衝動を
どうにかして
取り繕う動物
あなたはそれを
最後まで続けるのかな
生身に潜む
その衝動が
再び
閃光を放つときは
もうないのかな
はたまたそれを
見届けることはない
たんにそれだけかもしれない
土の奥深く
眠っていた種が
こんな風に
芽吹くことを
知らなかった
それは誰のせいでもない
途切れることのない
自然の営みが
まるで
あなたの自由を奪うかのように
ガス台の火をとめ
その寸胴にゆっくりと蓋をする
笑う母性の花を
愛おしく思う
そんな幸せがあるとは
想像だにしなかった
その準備が
突然できたなど
誰ひとり
信じないだろう
水も
太陽も
空気も
目の前に
たくさんあるけど
この種子に注がれることは
もうないのだろう
ただひとつ
もうひとつだけ
遅くについた
その芽を摘みあげ
根を枯らす前に
最後にちょっとだけ
そばにいてあげる
旅の別れ道へ
いま歩を進める
見えない線が
少しだけ見えるのか
ほんの少しだけ
その線に触れて
手繰ることができるのか
ちょっとのぞいてみる
大切な友達が
素敵な言葉をくれた
またきっと
導きがあるって
思えばいつだって
それは導きだったはず
その先に何が待っていて
気づけばボロボロになっていても
歩いたときに すれ違うひと
歩いたさきで 出会うひと
その道で見つける 小さな気付き
あるいは
その道すがらにみる風景
そのどれもこれもが
選んだ道にだからこそ
あったものばかり
照りつける太陽も
途中に降りつける雨や雪や
吹きつける強い風も
歩いていて
本当に苦しいときですら
どうしてその道を歩いているのか
知っていたから
大丈夫だったよ
優しいことばかりじゃない
甘い物語じゃない
ハッピーエンドが
いつも待っているわけじゃない
だいじょうぶ
もちろん
知っているさ
痛いことも
恐ろしいことも
苦しいことも
悲しいことも
どこかでやってくるんだ
それでも
その道を選んだことを
自分が知っていれば
大丈夫
ちゃんと選んで
歩ききったんだって
終わりには
笑っていえるさ
エンディングは
もっと先にある
君もきっと
そうだろう
妬まない
決めつけない
比べ過ぎない
当たり前と思わない
羨ましがらない
卑下しない
否定ばかりしない
祝福する
想像する
賛辞を送る
感謝をする
受け入れる
良いところを見つける
肯定する
噂や干渉
嘘や視線
「口」や「目」にまつわることに
注意をする
あなたのために
わたしのために
ささくれだってしまわないように
不器用な自分が
心がけていたいこと
なんだか
居酒屋のトイレにでも
貼ってありそうだ
心のトイレにも
貼りなおしておこう