春がきたわ
そういう街の声をきかない
春がきたぞ
そうした鳥のさえずりなどもない
ええい、これで春にしてやる
そんな一番の強風も吹かない
雨はたまに
しとしと降る
ただ
雪が舞ったり
冷たい風が吹いたり
0度前後を行ったりきたり
気がつけば道路の端に積もっていた
雪がなくなっていて
10度を越える日がたまにでて
桜(寄贈されたソメイヨシノ)の開花をチェックするひとが写真を挙げて
街行く人の数が
少し前より多くなり
みんなの上着が少し軽くなってきたら
それは
春の合図
決してぽかぽかでもなく
暁を覚えずというほどの眠りにもならず
出会いや別れの季節でもなく
真冬に着ていたジャケットを
Tシャツの上から着ても
十二分か
下手したら小汗をかく
吐く息も白くなく
まぶたの辺りで凍りつくこともない
でも朝や夜には
厚手のものを着ていないと
外は寒い
毎年忘れそうになる
が
それくらいが
この街の
春なのだ

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