友だちが死んでしまった
遠くに住む友だち
僕らは一度会って
それからしばらくした後
テクノロジーの進化のおかげで
また連絡を取れたり
近況を知ることができるようになった
いわばその程度だったけれど
大切な時期に出会えた
大切な瞬間を分かち合った
僕には特別な人だった
唯くんのばかやろう
なんだよ
死んだら終わりじゃねーのかよ
かわいい子供たちや
えなちゃんはどうするんだよ
さんざん好き勝手言って
さんざん好き勝手書いて
真摯に向き合って
良い画、描いてたじゃないか
ばっかじゃねーの
穏やかな顔していないで
じゃっじゃっじゃって
笑って
そこから出てこいよ
もう一回
画描いてくれよ
もっと無理にでも
会いに行けば良かったのかな
忙しくなったユイくんを
無理やりでも捕まえて
「約束通りジャケ写描いてよ」って
コラボしたら良かったかな
マドレやパドレや
兄弟はどうしているんだろう
唯くんの冒険好きなところと
その優しさやユーモア
絵に対する情熱や
家族に対する愛情や
一緒にテキーラ飲みながら
夜更かしして
二人で話したあの時間や
頂いた絵やギター
これからも大切にするよ
いいでしょ、別に。
なにも変わらずに、今まで通り
そうしたいだけなんだから。
友だちが死んでしまった
遠くに住む
大切な友だち
もう会わない人よりも
もう会えない好きな人がいることを自覚するのは
やるせないもんだな
くそ
死んでどうすんだよ
メキシコらしく
スカルになって起き上がれよ
これも一つの
実験的なアートでしたーって
笑ってくれよ
今日はずっと
唯くんのことばっかり思い出していたよ
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