慌ただしい2〜3ヶ月を過ごしていた。
身も心も落ち着かず、しばらく宙に浮いていたようだ。(事実として身体は上空を移動していたりもしたので、本当の意味で宙に浮いていたともいえる)
2月半ばにトロントから帰国し、日本にいるたくさんの仲間たちと3年半ぶりくらいに再会しながら、何週間か過ごした。新しい出会いも合間にありながら、色んなフィールドで活躍する色んな人たちとエネルギーをたくさん交換し満タン充足。
新しいステージへ向かうには最高の状態と思えた矢先、状況が急変。
一週間ほど現状を飲み込むことに費やしながら、同時にこの先どう生きていくかを考え、調べて、誰かの力を借りたりしながらも、とにかく自分で次の道への決断をしなければならなかった。
それで僕はこの国に残ることにした。
それも今まで東京でやってきたやり方と同じやり方ではなく、トロントでの経験を活かした、違う価値観を取り込んだ別のライフスタイルを作りたい。
音楽と日々の営みとがより調和した、トロントで暮らしていた時のスタイルに似たものが、ここでもできたらオモシロイんじゃないかって。
少なくとも今はそんな気持ちをもって、前を向いて、日本で暮らしてみようと。
これは今までとは違った角度での挑戦。
新しいステージへ進むためのステップ。
この状況はそれを試すための機会だと捉えることにした。
それで4月になってもう一度トロントへ行って、戻ってくるつもりで残してきた荷物の整理と、向こうで世話になった人たち、大好きな友達、音楽仲間たちにできるだけ会ってまた次の再会を約束して、しばしのお別れをしてきたというわけ。(その間にイベントプロデュースの大きなプロジェクトもあった)
日本では今は少し肩身が狭いけど、ちょっとずつ起こり始めている新しい出来事に、僕自身も多少の不安はありつつも同時にワクワクしている。
少しずつ変化していくこの国と自分自身と、分かりたい人、大切にしたい人たちとこれからも対話を続けながら、生きていきたいと思う。
トロントにいつかもう一度住むことができたらとも考えている。
あの街の気候や景色が、出会えた人たちが好きだし、色々難しいことはあるけど、互いの違いを認め合い許し合う、そして当たり前のように自分たちとその周りの人々を愛する、そういう価値観がある場所は長く暮らすのにいいなと思う。
トロントが恋しくなることはもちろんあるし、これからもあると思う。
彼らに会いたいと思うけど、住む場所が離れ離れになったからといって、縁が切れるわけではないというのはもう知ってる。
ちゃんと僕が思って、届けようとすればそれは世界の反対側であっても届くし、繋がっていられる。
それは東京の仲間がそうであったように。
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